一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

海外もお盆明け?

2006-08-23 | よしなしごと

お盆休み明けを狙ったかのように海外からも面白いネタが増えています。  

冥王星降格、「惑星8個」最終案を提出へ…24日採決
(2006年 8月23日 (水) 20:53 読売新聞)

惑星の定義について検討を重ねている国際天文学連合は23日、冥王(めいおう)星を惑星から降格させ、太陽系の惑星を8個とする案を最終案としてプラハで開催中の総会に提案することを決めた。  

太陽系の惑星を3個増やし12個にする原案に対しては、「惑星が際限なく増える可能性がある」などと会員から異論が続出。修正案の調整をしていた同連合の評議委員会は、「8個案なら多数の賛成が得られそうだ」と判断した。

絵に書いたようなヤブヘビですね。もともと冥王星は他の惑星と軌道面も違うし周期も違うので惑星にはあたらないのではないかという議論があったのを、唯一のアメリカ人が発見した惑星として冥王星をアメリカがゴリ押ししたという経緯があるそうです。  

「水金地火木土天海冥」という丸暗記をしたのを改めないといけないですね。 

セーラームーンの「セーラープルート」とか、浦沢直樹の『Pluto』とか、ディズニーキャラのプルートーは肩身が狭くなるのでしょうか。  


トム・クルーズ、「奇行」で契約打ち切りへ
(2006年 8月23日 (水) 11:55 朝日新聞)  

親会社のメディア大手バイアコムのレッドストーン会長は同紙に対し、契約を更新しないと決めた理由について「彼の最近の行動は許容範囲を超えていた」と説明した。  

クルーズさんは最近、新興宗教サイエントロジーへの傾倒ぶりが目立ち、撮影中にも現場に宗教ブースを設けたり、テレビ番組で興奮して跳びはねたりするなどし、米メディアで奇行ぶりが話題になっていた。  

パラマウントはクルーズさんのヒット作である「トップガン」や「ミッション・インポッシブル」シリーズを送り出してきたが、最近の振る舞いが同シリーズの第3作の不振につながったと見ているという。  

一方、クルーズさんの代理人は「ヘッジファンドから資金を得て独立した活動を展開することにした」と語っている。  

これは宗教を理由にした差別にはならないのでしょうかねぇ。 

そういえば生まれてから姿を見せていない赤ん坊を自宅に招待されたベッカム夫妻が目撃したとかいう話もありました。 

最後の段落がアメリカらしい、と考えるのか(理由は何であれ、キャッシュフローは得られそう、という読みなんでしょうか)、資金も教団から出ていると考えるのか、どっちが正確な理解なんでしょうか(日本でも大川隆法の映画などというのがありましたね)

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引くに引けないのでしょうが

2006-08-23 | あきなひ

みずほ証券、株誤発注で東証に404億円請求
(2006年 8月22日 (火) 19:53 朝日新聞)

東証の調査によると、みずほが誤発注の直後に取り消し注文を出したが、東証のシステムの不具合で受け付けられなかった。みずほは特別損失として407億円を06年3月期決算に計上。みずほは、1回目の取り消しが受け付けられていれば損失は3億円で済んだと計算し、404億円の賠償を求めたとみられる。  

一方、東証は、証券会社など取引参加者をめぐる内部規定で、東証を利用した業務で参加者が損害を受けた場合、「故意または重大な過失がなければ東証に賠償の責任はない」とされていることから、「システムの不具合は重過失にはあたらない」として賠償を拒否している。


事件は昨年の12月8日ですから、半年以上も協議していたんですね。
東証も中途半端な妥協はできないし、みずほ証券も簡単には引き下がれないでしょうから、時間をかけても合意は難しかったと思うのですが。


東証も「システムの不具合」は認めているんですね。
私はシステムのことは詳しくないのですが、この不具合を放置していたことが過失なのか、今回のようなとんでもない株数の注文がないかぎり発生しない(=発見できない)不具合は重過失でない、またはこの程度の不具合は利用者側が受忍すべきもの(=債務不履行ではない)なのか、また、東証に責任があったとしてもそもそも誤発注した側の過失相殺が認められるかどうか(注文取消しシステムは誤発注をリカバーするものでなくてはいけないのか)、などというあたりが争点になるのでしょうか。

もっとも東証は万が一重過失が認められた場合は、システム開発をした富士通(でしたっけ)に求償できるので、比較的余裕なのかもしれません。


ただ、「システムの不具合」が重過失にあたる、という判決が出た場合、ネット証券会社のソフトウエアが推奨環境にあるにもかかわらずフリーズして注文が出せなかった・取り消せなかったなどの理由で利用者が集団訴訟を起こすなんてことにつながる可能性もあるかもしれないので、要注目ではないかと思います。

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榎本さんは何を買ったのか

2006-08-23 | よしなしごと

元ライブドア・榎本さん、宇宙旅行取りやめ
(2006年 8月22日 (火) 00:01 読売新聞)

ロシア宇宙庁報道官は21日、民間宇宙旅行客として国際宇宙ステーション(ISS)での滞在が予定されていた元ライブドア取締役、榎本大輔さん(千葉県松戸市出身)が、医学審査委員会により「医学上の理由」で飛行許可を却下された、と明らかにした。

榎本さんは9月14日、露宇宙船ソユーズTMA9で打ち上げられ、ISSへ向かう計画だった。今回、宇宙船への搭乗が許可されなかったため、代わりの飛行士が乗り組むことになる。

榎本さんの宇宙旅行は米スペースアドベンチャーズ社が企画したもので、費用は約2000万ドル(約23億円)。榎本さんは自らの21日付けホームページで「訓練残す所後2日…今日は最後の検査と言うことで病院に行きCTを撮った」などと書き込んでいた。

こうなると、榎本さんは再挑戦できるのか、とか2000万ドルはどうなるのか--健康上の理由による飛行不許可の場合の再挑戦の権利の有無やそれにかかる費用負担、また、飛行を断念した場合の返還金額などがどのような取り決めになっていたのか--ということに関心が集まります。

この記事によれば、榎本さんの契約の相手方は米スペースアドベンチャーズ社(SA社)ですが、宇宙飛行を実施するとともに、搭乗を許可する権限はロシア宇宙庁にあるようです。
例えて言えばSA社は旅行代理店でロシア宇宙庁が航空会社のようなもののようなので、榎本さんが買ったのが変更・払い戻し不可の団体チケットなのか、変更・払い戻し可の正規航空券なのかによって扱いが違ってくることになりそうです。

ただ、こういうビジネスは少数の超のつく金持ち相手の商売でしょうし、金持ちは弁護士に事前に契約書を見せるでしょうから、「私たちが売っているのは夢でした」などというやらずぼったくりの商売はできないと思いますので、なんらかの補償(または再搭乗のチャレンジの保障)はあるんじゃないでしょうか。
それに顧客が再搭乗が難しい高齢者の場合も想定しているでしょうから。

ただ、代わりの搭乗者がいなかった場合の打ち上げ(または打ち上げ順延)費用を誰が負担することになっているかというあたりの問題はあるでしょうから、再挑戦する場合にも若干(相当?)の追加費用はかかるかもしれません。


私は「宝くじがあたったらどうしよう」などと3億円程度の妄想がせいぜいなので、そもそも23億円をポンと払える人の気持ちなどについては全く想像もできないのですが、「頭の体操」としては面白そうですね。

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