小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

初めての八丈島!小笠原とのご縁

2020年04月23日 | 島旅
■2月の事なのにもうだいぶ昔の印象になってしまいました(笑)。
新型コロナウイルスが世界的なパンデミックを起こす少し前のタイミングでした。
本当に奇跡のタイミングとしか思えません。

今回、次女の青ヶ島短期留学のお迎えで、八丈島を経由しました。
予定ではほぼ空港乗り継ぎの素通りの予定でしたが、
様々な事情が重なり、青ヶ島の前後に1泊ずつ八丈島に初滞在することができました♪

八丈の中ノ郷地区の滝に行く遊歩道横の玉石の参道。

八丈島は元々小笠原とご縁のある人が多く、
江戸時代に小笠原に入植した人に、八丈島から多くの人が来ていることにも由来しています。
浅沼や菊池、沖山や奥山、前田や佐々木などの八丈がルーツの名字が小笠原に多いのもそれが理由です。

20年小笠原に住んでいて、意外にも僕にとっては初めての八丈島滞在となりました♪
様々な出逢いが続き、とても素晴らしい滞在となりました♪

※この内容は2月に八丈島に行った時のものです。
2020年4月現在は新型コロナの状況が変わり、八丈島も青ヶ島も来島自粛、椿荘も梁山泊も休業になっています。
新型コロナが収束した暁にはぜひ八丈島にも行ってみて下さい。




■僕にとっての八丈島のご縁は前出した小笠原へのルーツと
去年参加したハワイ研修プログラムであるSHIPです。
羽田から八丈の空港に着いて、
SHIPの主催者でもあるたろちゃんが迎えに来てくれ、色んな話をすることができました(#^.^#)

お互いに、島の未来を描くこれからのテーマとして、
本当に島の子供の島教育が大事であるという共通の想いを再確認できました☆

一緒にお昼を食べた藍ヶ江水産、くさやも漬け丼も超おいしかったです♪

八丈の海苔や亀の手のみそ汁など、もう島の幸、最高過ぎでした♡


SHIPメンバーから聞いていた八丈小富士も眺める事ができました。
つい数十年前までは人が住んでいた八丈小島。
色んな人の想いがあるようです。
いつか行ってみたい所のひとつです。


■羽田の朝1便で八丈入りし、(通常は1日3便)
そのまま青ヶ島に渡りたかったのですが、
9人乗りの青ヶ島行きのヘリのチケットは連日争奪戦。

明日の行き、明後日の次女との帰りは確保できていたのですが、
やはり次女が1ヶ月お世話になった青ヶ島1泊は短すぎます。

しかし、その当日の青ヶ島行きのヘリのキャンセル待ちは僕が空港に着いた段階で4人待ちでした。
どなたも青ヶ島のインフラを支える業者さんでした。

まあ、行けないものはしょうがない。
これもひとつのご縁と考え、
これは八丈島を味わうチャンス♡
前から泊まってみたいと思っていた八丈島の三根地区にある「椿荘」に泊まることにしました。


■椿荘はなんと母島で100歳で亡くなった超素敵な大好きなMおばあちゃんのご実家です。
生前から色んな椿荘の話を聞いていたので、
まさか今もまだバリバリに営業しているとは思っていませんでした。

そんな椿荘の女将さんはとっても人情味溢れるお酒好きの人☆
次女と同級生の子供もおり、母島のおばあちゃんとその親族、八丈の話に花が咲きました♪
島の仲間や業者さんとも沢山お話する事ができました(#^.^#)

料理もすご~く豪華で、とても美味しかったです☆
島寿司に金目鯛の煮付け、お刺身と超豪華絢爛!
幸せにお腹いっぱいにさせていただきました(*^。^*)

宿はとても懐かしい雰囲気の民宿です。
ぜひまた伺いたいと思います(#^.^#)
どうもありがとうございました♪


■八丈島には立派な老人ホームがあり、小笠原の人も入居しています。
今回、ようやく八丈島に行く事ができたので、
ご縁のある方に会いに老人ホームも行ってきました(もちろんご家族に了承を得ています)。

久々に会ってみて、すごく喜んでくれて、
なんと僕の事を覚えてくれていて、とても嬉しかったです♡
僕も様子を見ることができて、本当に良かったです。

スタッフの方にもすごく喜んでもらえて有難かったです♪
こうして離れていても、縁がある限り、繋がっていきたいものです。


■八丈島には素晴らしい温泉の名所が各所にあります。
温泉のない小笠原島民にとっては羨ましい限りですヽ(^o^)丿
温泉好きの妻の案内で色々巡りました。

最初に行ったのが、
末吉地区にある通好みの洞輪沢温泉。

何回も訪れてもお休みだったのに、今回は開いていて、
妻の喜び様ったら、凄いものでした(笑)

個人的には殺風景で、
まさに地元民の温泉!といった印象です。
どこにもお金を入れるところがなく、無人でした。

温度もぬるめで、
海から上がったサーファーやダイバー御用達の温泉なのだそうです。


■次に行ったのが眺めの良い、大人気のみはらしの湯。

1泊目は次女が青ヶ島にいるのを眺めたり、迎えた後に一緒に青ヶ島を眺めたり。

ザトウクジラを眺めながら露天風呂に入るというのは超贅沢な一時でした♪


室内の湯船はこんな感じでした。


中ノ郷地区にある、
大海原を眺める足湯きらめきも良かったですね☆

ちょっと風が強くて寒すぎだったので、僕は長居は出来ませんでしたが(笑)、
ふっらっと足を温めながら大海原を眺めるには最高の足湯です♪

僕にとっては今回の2月の滞在で内地や青ヶ島より、八丈が一番寒かったです(*^。^*)
天気と風が及ぼす体感温度の違いをしっかりと体感しました♪


■また末吉では妻が色々とお世話になったり、僕に会わせたいと思っている人に会わせてもらいました。

みんな本当に素敵な人達ばかりで、八丈がはぐくむ豊かさを感じさせてもらいました。

とっても可愛い山羊を飼っているおじいの畑も訪れ、
柔軟にかつしなやかに今を楽しみながら生きる大先輩の姿を見させていただきました。

一緒にハワイに行った高校生たちにも会えました♪
ハワイで会うのと、地元で会うのはやっぱり雰囲気が違いますね(#^.^#)
みんな元気に過ごしていて、何よりでした!
ようやく彼らのホームを味わうことができて、とても嬉しかったです♪


■夜には東京宝島で知り合うことができた一行さんのお店「梁山泊」を訪れ、
八丈の郷土料理の底力に言葉を失いました。

なんちゅう美味しくも深い八丈の郷土料理!!

なんと僕のソウルフード、青ウミガメの煮込みもあって、
遠い八丈の地で小笠原と八丈のルーツを沢山感じることができました。

ウミガメはなんと母島産!
八丈にはウミガメ漁師さんは継ぐ人がおらず、いなくなってしまったそうです。


島寿司に盛り合わせには八丈海苔のものまで。


明日葉の天ぷらはもお!美味しすぎる♡


島魚の刺身も美味しいし、盛り付けが美味し過ぎる(*^。^*)


八丈の里芋、皮ごと茹でたものに塩辛をつけて食べる絶品さ。
車で来たことを強く強く後悔した瞬間です(笑)。


元々海苔好きの僕にとってはこの八丈海苔の美味しさはタマリマセン♡
なんて豊かなのだろう(*^。^*)

牛乳嫌いの次女も、八丈産の牛乳を飲んで、
「美味しい!この牛乳は好き!!」
と絶賛していました♪

母島の学校では高温殺菌にアルミ箔が貼られたロングライフ牛乳しかでないので、
好きでない人が多いのです。


デザートまでふんだんに島の食材が使われていて、本当に贅沢なひと時でした。
八丈の郷土料理を味わい、その食材の豊かさ、料理の多彩さに、
小笠原では戦争と強制疎開で失われてしまった長い歴史を感じました。


こんなに美味しい料理をご馳走して頂き、帰りには素敵な梁山泊Tシャツまで頂きました♪
なんと一行さん家族は母島の返還祭にも来ており、
僕がアップした南洋踊りの動画でお子さんが映っておりました(笑)。

ぜひ、また家族でお会いしたいので、八丈にまた行きますし、小笠原にもまた来てください♪
ご馳走様でした!
ありがとうございました♡



■八丈を訪れて思ったことは、八丈の多様性に満ちたポテンシャルの高さでした。
風景も食材も産業も人も、ものすごく多様で素晴らしく、圧倒させられました。

港には八丈のショメ節と島言葉が書かれていました♪
いいですね~こういうの。

今回は僅かな滞在しかできませんでしたが、
いつか必ずゆっくり滞在したいと思いましたし、
今は年に一度しかないおがさわら丸の八丈寄港の頻度をもっと上げる意味をとても感じたので、
今度とも積極的に要望していきたいと思います♪

見送りに来てくれた友人に手を振り、橘丸で島を離れます。

よく驚かれますが、おがさわら丸で24時間航海が普通(笑)なので、
やはり飛行機は速すぎて、心が追いついて来ない感があります。
あっという間に距離を渡ってしまう飛行機よりも、
やはりゆっくりな船の方が僕にはしっくり来ます♪

僕にとってなんと初の橘丸!
青ヶ島に向かう時に2晩も乗っていた次女に色々案内をしてもらいました♡

ゆっくりな橘丸は日が暮れてから東京竹芝桟橋に到着しました。
翌日のおがさわら丸で1日、さらに乗り継いでのははじま丸。

次女の初チャレンジは沢山の人に支えられ、多くの船を経由して、これで無事に完結となりました。
初めて親元を離れた1か月。
初めての土地に初めての人々。

本当に多くの人に支えられてのチャレンジでした。
自分が4年生の時にこんな視野は確実になかったと断言できる(笑)ので、
彼女の今後の未来が、色々楽しみです(*^_^*)


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