■今回のハワイ旅行はSHIPというアイランド・コミュニケーションプログラムに参加する形で行ってきました。
SHIPとは、、、
S sharing
H heart
I Islander
P program
の略。
SHIPはSHIP実行委員会が主催する民間のプログラム。
前身が「Hawai'i - Hachijo Leadership program」
行政が主体でない所が大きなポイントです♪
アイランダーとしてハワイに行き、
様々な体験を通して、高校生を含む参加者達が、
自分の暮らす地域の事を本気で考え自らアクションを起こしていく、そんな意識を育てる意図があるそうです。
今回参加してみて、
島という独自の場所が持つ特性を背景に持つ若者たちが、
ハワイという一度は失いかけたアイデンティティを取り戻した島に行く事、
現地でアイランダー同士が交流し、
自分たちのアイデンティティをより深く考え、
自分の住む島、人生に還元していける機会になったと思います。
■この素晴らしいSHIPに参加するに当たり、主催のたろちゃんや八丈、父島の高校生たちと事前にスカイプなどを使って、
事前交流、事前学習を行ってきました。
よく島は「日本の縮図である」と言われます。
自給率やエネルギーゴミ問題、少子高齢化など、色んな場面でそう感じます。
日本では大き過ぎて見えない事も、
島を通して見えてくる事があるのです。
小笠原は日本の島の中でも数少ない少子高齢化が問題化していない貴重な地域なのですが、
他の東京の島は違います。
島の子ども達は進学後は外に行き、島に帰ってくるケースは少ないのです。(仕事がないように見える事も事実)
結果、過疎化が深刻な問題となっています。
島はその特殊性(交通の不便さや面積の狭さ)によって人口減少が顕著に表れているようです。
結果、島の独自な産業や、文化なども急速に失われていくという悪循環が起こっている現状があります。
SHIPはハワイの島の問題にも触れて、
小笠原と八丈島も交流し、
最終的には日本の抱える問題を考え、活動して行く狙いがあります。
■SHIPが訪問する先をハワイに選んでいるのも理由があります。
以下はSHIPのHPからの引用です。
【ハワイ王国であったハワイは、1820年に西洋諸国の進出によって文化や伝統を全て奪われるという歴史を経験しています。
ネイティヴ言語であるハワイ語の使用は禁止され、伝統文化であるフラなども踊ることを禁止されました。
しかし現在、1970年代にハワイ語の取り戻し教育が始まり、伝統文化は息を吹き返しています。
フラはハワイ本土だけでなく、日本でほとんどの人が知るほど浸透していますし、ハワイ語で教育する学校(ハワイ島ナーヴァヒー校のような)はハワイ全群に及んでいます。
世界に29語ある絶滅危惧語の中でハワイ語は確実に次世代へと繫がりを見せています。
このハワイの『ハワイの失ったものを自分たちの手で取り戻している最中』という、たくましい歴史と経験から私たちは多くの事を学べるのではないかと考えました。
そして同じ島同士連携し交流する事でさらなる発展が望めるのではないかと思っています。】
2018年まではハワイのオアフ島で4年間SHIPの活動を行ってきていたようですが、
よりディープに深く関わり、学ぶために今年度からは舞台をハワイ島に変えて、
色んなご縁から小笠原の両島から高校生が参加できる事になったのです(*^_^*)
僕はこの出逢いは必然だったと確信しています♪
■島に暮らしていると公務員の転勤に多大なロスを感じる事があります。
せっかく友好な人間関係、信頼関係を築くのですが、
公務員の転勤制度の影響で
約3年くらいでどんどん入れ替わっていってしまうのです。
これは地域との癒着を防ぐ意味合いがあるようですが、
様々な弊害も含んでいます。
SHIPが民間主体であるのは、この部分に重きを置いているからです。
官のシステム(転勤、配属)とは左右される事なく
継続的に子供達をサポートする事が出来るのです。
■今回のハワイへの旅の大きな目的は、自分のクレアナに目覚める事だったと思います。
クレアナとはハワイ語で責任、役割、権利を意味します。
ハワイアンは自身のクレアナを意識していて、
自分が今どの立ち位置において、何をすべきかを常にフォーカスしていると感じました。
僕自身にとってのクレアナは何か?
いつも朧げに感じていたものを今回の旅で痛烈に意識させられました。
僕にとってのこの旅のクレアナは何だったのでしょうか?
高校生に比べて少しは長く生きているので、
その経験を活かして助言したり、手伝ったり、時にはでしゃばったり…(笑)。
持続可能という視点で常に島で生活していることもあり、
少しはみんなの力にはなれたのではないか?と思います。
と同時に、参加した高校生はもちろん、関わる大人たちにも沢山の学びをギフトとして頂きました。
■ハワイにはアフプアアという考えがあるそうです。
それは単位土地区分の方法だけではなく、
住む人がお互いに分かち合い、支え合うライフスタイルとの事。
山から海へと広がる地形。
山の源流から続き、海に流れる川を中心とした大きな三角州のようなエリアを視野に入れて考えます。
そこに住む人はそこに自生するものは何でも利用することができるそうです。
しかし、他の地域のアフプアアの人は、
そこに住む人に頼まなければ何一つ取ることは許されなかったというのです。
世界の先住民同様ですが、ハワイアンにも本来、土地を所有する概念がないそうです。
あくまで土地は所有ではなく、管理するもの。
7世代先のことを考えて自分の住むアフプアアに深い絆を感じて暮らすということ。
そして土地は故郷、アイナと呼びぶそうです。
アイナとはお腹を満たすこと。
食べさせてくれる、栄養を与えてくれるのが故郷アイナ。
家族はそのアイナを大切にする責任があり、誰もが自分の役割の責任を理解し、
自分がグループの中でどんな役に立てるのかがはっきりしていたので物事はうまく行くとのこと。
人の責任、クレアナとはみんなのためにアフプアアの暮らしに貢献することに他なりません。
自分のクレアナが何であるかを理解し、お互いに協力し分かち合うシステムがアフプアアなのです。
今回のSHIPもお互いのルーツでもあるアイランダー同士を源流と見立て、
そこに関わる歴史、文化、生活をお互いに講習し、学び合い、
次世代という大きな大海原に繋げる、そんなアフプアアなプログラムがSHIPのような気がするのです。
僕にとっては今回の学びをこうして発信していくのも重要なクレアナのひとつと思っています。
毎度、長くなってしまいますが(笑)、どうぞお付き合いください☆
今回、こうして多くの学ぶきっかけを与えてくれたSHIP、そしてそれに関わる皆様に深く感謝しますm(__)m
SHIPとは、、、
S sharing
H heart
I Islander
P program
の略。
SHIPはSHIP実行委員会が主催する民間のプログラム。
前身が「Hawai'i - Hachijo Leadership program」
行政が主体でない所が大きなポイントです♪
アイランダーとしてハワイに行き、
様々な体験を通して、高校生を含む参加者達が、
自分の暮らす地域の事を本気で考え自らアクションを起こしていく、そんな意識を育てる意図があるそうです。
今回参加してみて、
島という独自の場所が持つ特性を背景に持つ若者たちが、
ハワイという一度は失いかけたアイデンティティを取り戻した島に行く事、
現地でアイランダー同士が交流し、
自分たちのアイデンティティをより深く考え、
自分の住む島、人生に還元していける機会になったと思います。
■この素晴らしいSHIPに参加するに当たり、主催のたろちゃんや八丈、父島の高校生たちと事前にスカイプなどを使って、
事前交流、事前学習を行ってきました。
よく島は「日本の縮図である」と言われます。
自給率やエネルギーゴミ問題、少子高齢化など、色んな場面でそう感じます。
日本では大き過ぎて見えない事も、
島を通して見えてくる事があるのです。
小笠原は日本の島の中でも数少ない少子高齢化が問題化していない貴重な地域なのですが、
他の東京の島は違います。
島の子ども達は進学後は外に行き、島に帰ってくるケースは少ないのです。(仕事がないように見える事も事実)
結果、過疎化が深刻な問題となっています。
島はその特殊性(交通の不便さや面積の狭さ)によって人口減少が顕著に表れているようです。
結果、島の独自な産業や、文化なども急速に失われていくという悪循環が起こっている現状があります。
SHIPはハワイの島の問題にも触れて、
小笠原と八丈島も交流し、
最終的には日本の抱える問題を考え、活動して行く狙いがあります。
■SHIPが訪問する先をハワイに選んでいるのも理由があります。
以下はSHIPのHPからの引用です。
【ハワイ王国であったハワイは、1820年に西洋諸国の進出によって文化や伝統を全て奪われるという歴史を経験しています。
ネイティヴ言語であるハワイ語の使用は禁止され、伝統文化であるフラなども踊ることを禁止されました。
しかし現在、1970年代にハワイ語の取り戻し教育が始まり、伝統文化は息を吹き返しています。
フラはハワイ本土だけでなく、日本でほとんどの人が知るほど浸透していますし、ハワイ語で教育する学校(ハワイ島ナーヴァヒー校のような)はハワイ全群に及んでいます。
世界に29語ある絶滅危惧語の中でハワイ語は確実に次世代へと繫がりを見せています。
このハワイの『ハワイの失ったものを自分たちの手で取り戻している最中』という、たくましい歴史と経験から私たちは多くの事を学べるのではないかと考えました。
そして同じ島同士連携し交流する事でさらなる発展が望めるのではないかと思っています。】
2018年まではハワイのオアフ島で4年間SHIPの活動を行ってきていたようですが、
よりディープに深く関わり、学ぶために今年度からは舞台をハワイ島に変えて、
色んなご縁から小笠原の両島から高校生が参加できる事になったのです(*^_^*)
僕はこの出逢いは必然だったと確信しています♪
■島に暮らしていると公務員の転勤に多大なロスを感じる事があります。
せっかく友好な人間関係、信頼関係を築くのですが、
公務員の転勤制度の影響で
約3年くらいでどんどん入れ替わっていってしまうのです。
これは地域との癒着を防ぐ意味合いがあるようですが、
様々な弊害も含んでいます。
SHIPが民間主体であるのは、この部分に重きを置いているからです。
官のシステム(転勤、配属)とは左右される事なく
継続的に子供達をサポートする事が出来るのです。
■今回のハワイへの旅の大きな目的は、自分のクレアナに目覚める事だったと思います。
クレアナとはハワイ語で責任、役割、権利を意味します。
ハワイアンは自身のクレアナを意識していて、
自分が今どの立ち位置において、何をすべきかを常にフォーカスしていると感じました。
僕自身にとってのクレアナは何か?
いつも朧げに感じていたものを今回の旅で痛烈に意識させられました。
僕にとってのこの旅のクレアナは何だったのでしょうか?
高校生に比べて少しは長く生きているので、
その経験を活かして助言したり、手伝ったり、時にはでしゃばったり…(笑)。
持続可能という視点で常に島で生活していることもあり、
少しはみんなの力にはなれたのではないか?と思います。
と同時に、参加した高校生はもちろん、関わる大人たちにも沢山の学びをギフトとして頂きました。
■ハワイにはアフプアアという考えがあるそうです。
それは単位土地区分の方法だけではなく、
住む人がお互いに分かち合い、支え合うライフスタイルとの事。
山から海へと広がる地形。
山の源流から続き、海に流れる川を中心とした大きな三角州のようなエリアを視野に入れて考えます。
そこに住む人はそこに自生するものは何でも利用することができるそうです。
しかし、他の地域のアフプアアの人は、
そこに住む人に頼まなければ何一つ取ることは許されなかったというのです。
世界の先住民同様ですが、ハワイアンにも本来、土地を所有する概念がないそうです。
あくまで土地は所有ではなく、管理するもの。
7世代先のことを考えて自分の住むアフプアアに深い絆を感じて暮らすということ。
そして土地は故郷、アイナと呼びぶそうです。
アイナとはお腹を満たすこと。
食べさせてくれる、栄養を与えてくれるのが故郷アイナ。
家族はそのアイナを大切にする責任があり、誰もが自分の役割の責任を理解し、
自分がグループの中でどんな役に立てるのかがはっきりしていたので物事はうまく行くとのこと。
人の責任、クレアナとはみんなのためにアフプアアの暮らしに貢献することに他なりません。
自分のクレアナが何であるかを理解し、お互いに協力し分かち合うシステムがアフプアアなのです。
今回のSHIPもお互いのルーツでもあるアイランダー同士を源流と見立て、
そこに関わる歴史、文化、生活をお互いに講習し、学び合い、
次世代という大きな大海原に繋げる、そんなアフプアアなプログラムがSHIPのような気がするのです。
僕にとっては今回の学びをこうして発信していくのも重要なクレアナのひとつと思っています。
毎度、長くなってしまいますが(笑)、どうぞお付き合いください☆
今回、こうして多くの学ぶきっかけを与えてくれたSHIP、そしてそれに関わる皆様に深く感謝しますm(__)m
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