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恐竜という存在 【カナダ旅行記⑤】

2018年09月15日 | 旅行記 カナダ
■この夏、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館(The Royal Tyrrell Museum of Palaeontology)という所に行ってきました!
それはアルバータ州ドラムヘラーにあります。

恐竜とバージェス動物群の化石の展示で世界的に有名な博物館だそうです。
特に、恐竜に関してはその規模は世界最大級で有名との事!
1985年の開館以来、年間30万人の人が訪れる博物館です。

この土地は「バッドランド渓谷」と呼ばれ、水もなく、作物も育たない不毛の土地なのでそう名付けられたそうです。
しかし、石炭を掘っている最中、次々と恐竜の骨が見つかり、
あっという間に古生物のメッカとなったようです。

■初めてティラノサウルス レックスの全身骨格を見ました。
なんという大きさでしょう!!

この巨体が自由に地上を歩いている時代があったなんて!!

これは骨から想像して肉付けされた模型です。
骨からは色も、質感も、鳴き声も分からないので、
想像で考えていくしかありません。

そこもロマンに満ち溢れ、多くの人が魅了される部分なのかも知れません。

こんなに手が大きな生き物がいた訳ですから☆

この博物館は恐竜だけでなく、
いわゆる原人の頭蓋骨も展示されていました。

現代のヒト(ホモサピエンス)と比べると、随分と違うのが分かります。

何万年という時間の流れの中で進化して来た生き物たち。
この恐竜たちの様に絶滅して姿を消してしまった生き物も数多くあるでしょう。

地球の資源を使い果たし、
環境の破壊の限りを尽くす私達人間は、
一体いつまで生き残れるものなのでしょうか?


時々、鳥なども絶命の瞬間、上にのけぞって死ぬことがあります。
そんな姿のまま、化石となった恐竜はどんな気持ちで死に絶えていったのでしょう?


■1987年、高校生がこのバッドランドで化石を探しているうちに小さな破片を見つけたそうです。
なんとそれは恐竜の卵の化石だったそうです。
すぐに大規模な発掘調査が行われ、卵から孵る寸前の雛の化石が発見されたり、
恐竜の巣も見つかったことから、単独行動をしていたと思われた恐竜が、集団生活をしていたことが分かったそうです。

このバッドランドでは恐竜を絶滅させたものの痕跡も見つかっているそうです。

厚さ 10 cmの黒いある地層層から隕石が放出したと思われるイリジウムが発見されたそうです。
そして、この地層より上では恐竜の化石が一切見つからないとのこと。

つまり6500万年前、直径 10 Kmの隕石が現在のメキシコ・ユカタン半島に衝突し、
その衝撃で作られた巨大な土の雲が地球を数ヶ月に渡り覆い、地上の多くの生物は絶滅したと考えられています。

このアルバータ州立恐竜公園は恐竜の繁栄と絶滅の姿を今に伝える場所なんですね~

■骨ばかりを見ている時に気になる部分が沢山ありました。
まずは、その歯でしょうか?

その恐竜がどんなものを食べていたのかを語っていますね。
肉食、草食でそれぞれ特徴が違います。


そして次に気になったのは頭蓋骨の大きさと骨面積の大きさ、太さです。

現代の生物の骨格に比べて、なんとも頭が重そうな印象です。
太い尻尾を巧みに操り、うまくバランスを取っていたのでしょうが、すごく不思議に思えました。


以前、コビレゴンドウの骨格を掘り出す作業をした経験があり、
その時から生物の骨への興味が一気に深くなりました(笑)♪

次に気になったのは手の骨です。

そりゃもう、色んな指の数の手の骨がありました。
僕の中で爬虫類は基本4本で、ピッコロ大魔王と同じと思っていましたが全然例外ばかりでした(笑)。

その中でもアッと思わされたのがクジラの祖先と思われる化石です。
今のクジラと同じく、ヒレの中に指の骨があるのです。

なんだか遠い古の時代と、現代が不思議とシンクロしたような気持ちになりました♪

滅んでしまったアンモナイトだって、
現代ではオウムガイの様な仲間が生き残っているのです。


こちらはブロンドザウルスみたいな恐竜の足です。

草食でここまでの大きさになる為にはどれだけ食べていたのでしょう?

今はバッドランドと呼ばれていますが、
古代は相当豊かな土地だったのでしょうね☆

哺乳類でよく気になる骨盤の骨。
卵を産むであろう爬虫類の恐竜の骨盤も色んな側面から気になるものでした♪


こちらはいわゆるステゴザウルスの化石です。

肉食の恐竜に比べて驚くほど顔が小さいです。

もちろん、ガタイは大きいのですが(笑)。

これはカスモサウルス・ベリの化石です・

トリケラトプスのような形をしていますが、
頭の上のトサカ部分が抜けていますね。

こちらが本家のトリケラトプス。

今の地上で言うサイなのでしょうが、
圧倒的な大きさです!!

こんな巨体が自分の暮らしのすぐそばにいたら、
どんなに緊張する毎日だったのでしょうね(笑)?

大きさ比較はこんな感じです♪

■僕が子供心に憧れていたサーベルタイガーの化石もありました。


この博物館は1日では見切れないほど、素晴らしい展示でした。

色んな角度から見る事が出来るし、
恐竜たちの動きも骨で再現されている場面もありました。

これは恐竜が捕食している場面の再現です。

今は音も動きも見せない骨格ですが、
色んな事を語りかけてきます。

古代の海ではこんな大きな生き物が存在していたのです。

古生物学や考古学というものが、
本当に想像力の世界で満ち溢れ、
本当にロマンティックなものであると思えます。


大昔に絶滅したマンモスの全身骨格も展示されていました。
すんごい大きさの牙を持つ像です!!
言葉がありません…

このほかにも外では発掘ツアーや、
化石を岩から取り出す作業をするラボや、
色んなものが充実している施設でした。

ここはカルガリーから離れていて、
公共交通では来れないようです。

ですが、古代に想いを馳せて、
恐竜たちの息吹を感じたい人にはぜひお勧めの博物館です♪