四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

地域通貨とガスパイプライン

2018年10月11日 | 論評・研究

 11日㈭朝から天気が悪い。

 午後、村上商事の村上俊英社長からお誘いをいただき、福知山「決済システムを決めるのは生活者」という講演を聴きに行った。フリーライター我妻弘崇さんという方が講師で、キャッシュレス社会が今どう広がりつつあって、今後その先には「ポイントの付与」ではなく、地域での経済循環を促すような「地域通貨的発想」を地方で生み出していくことが重要ではないか、というお話だった。

 ポイントサービスを否定されているところが地域通貨的発想につながるのだと感じた。

  今回、村上社長からお誘いいただいたのは「ゆーら」という「地域通貨」を発行しているからかもしれない。「地域通貨ゆーら」は現在は動きがほとんどなくなってしまっているが活動は継続しており、2002年1月1日から発行している。これによって、自分自身の経済に対する意識が大きく変わった。

 発行の1年ほど前から、地域の青年団体NEXTと府職員有志、市民有志で「地域通貨研究会」を行い、地域通貨の勉強や視察をした。

 最初に観たNHK「エンデの遺言」という番組に衝撃を受け、シルビオ・ゲゼルの経済理論、マイナス利子、カナダの地域通貨イサカアワーなどを知り、現代はお金に使われる社会になってしまい、そのひずみが現代社会の悩みになっていることがよく分かった。

 大本出口王仁三郎聖師大正時代「皇道経済論」という経済論文を発表され、その中に「地域通貨的発想のことが書いてあるよ」と教えてもらって、その論文を読み、様々な経済的、国家的予言に驚いたこともあった。

 その研究会をしていた2001年9月11日。アメリカでの同時多発テロが起こった。

 澄み切った青空の中、高層ビルに突っ込んでいく飛行機をテレビで見ながら、「やっぱり、そうか…」と思ったのをよく覚えている。

 

 地域通貨は「流通(回転)」させるのが難しかったが、今はIT技術が進歩し、それをネットを使ってやることも容易になった。今、別件ではあるが、京都府中丹広域振興局でネットを活用した「シェアエコノミー」の研究会を開催してもらっており、地域通貨とシェアエコノミーはよく似ていると感じていたところでもある。

 今日の講演を聴きながら、懐かしい気持ちになり、再び、地域通貨のことを考え、世界は果たして…と思っていた。

 

 夕方、事務所に戻り、舞鶴と三田を結ぶガスパイプライン構想について、綾部市議会高橋輝議長、産業厚生環境常任委員長の片岡英晃市議、民政会幹事長の種清喜之市議相根一雄前市議や国土ガスハイウェイの松崎浩憲取締役から説明をしてもらった。

 綾部でもこのガスパイプラインができれば、どうこれを活かして綾部市および市民の利益とするのかについて、市議会が主導しての市民や市役所、事業者への関心喚起することをお願いした。


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