シンガポールで、面白いのでずっと読んでいた本が
Speaking for myself
元イギリス首相のブレア夫人、シェリー・ブレアさんの自伝。
彼女は若い時は、弁護士としてブレア首相より優秀だったの
だけれど、女性ということでいろんな差別にあって苦労。
さらに、まあよく正直に書くなあと思うのだけれど、
若いときは3人と同時につきあうのだけれど、その中から
ブレア氏(当時は弁護士)を選んで結婚。
彼女自身弁護士としてのキャリアがあるので、夫が
首相になったからといって「ブレア夫人」と
呼ばれるのはいやなのだけれど、男性が支配的な
イギリス政治の真っ只中では、そういう「わがまま」は許されなかったらしい。
自伝そのものもかなり面白いのに加え(ちょっと
言い訳がましいところもあったりするけど・・)、
個人的に勉強になったのは、乳がんの話。
首相夫人として、いろんなチャリティー活動にかかわる
ことになるシェリーさんなのだけれど、その中でも
乳がんに関する意識啓発にはとっても力を入れてたそうな。
なんと、パキスタンはアジアでは乳がんで亡くなる女性の
割合が一番高いらしく、シェリーさんは乳がんキャンペーンを
やってる団体の招待を受けてパキスタンを訪問。
乳がんについて知識のない女性や、調子が悪くても言い出せない
女性たちが、次々に死んでいるらしい。
30才を過ぎたら、乳がん検診は当たり前っていう日本
の認識とは程遠いなあ・・・・マンモグラフィなぞ輸入
しようものなら、テロで殺されちゃうかしら。
ふと、女性の同僚たちに、「乳がんって知ってる?」って
聞くと、「知ってるけれど・・・・」、定期検診とかは
行かないし、「食べ物で予防できるって雑誌に書いて
あった・・でもどんな食べ物か忘れた」とか言ってるし。
カンボジアでも、乳がんに関する意識啓発が必要だなあ・・・・