ジェンダーからみるカンボジア

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ダンサーだった少年 LGBT5

2015年04月15日 | LGBT-KR調査分析

 

インタビュー記録、その6。

↓マリンライナーに乗車して瀬戸大橋を渡る

 

数多くのLGBTにインタビューしていて、多くのゲイとトランスの女性が、母親に対して深い愛情と信頼をよせているのを感じた。

クメールルージュ時代若くてダンサーだったゲイでトランスジェンダーの女性は、「お母さんといたかったのに、無理やり離されてしまった」と語っている。彼は、強制結婚はのがれたものの、クメールルージュの兵士たち4人に交代でレイプされた。

「最初は、一人の男がやってきて、翌日になって他の男たちもやってきた。みんな、それぞれがやってることは恥におもってたおか、お互い隠していて、4人ともお互いの行為を秘密にしてた。でも全員が自分をレイプした。レイプの後は、(レイプのことを)秘密にしているように口止めされた。レイプは、一人ずつやった。Aがきて自分をレイプして、黙っているように指示した。その次Bがきて、同じことをやって、もし誰かに話したら殺すっていった。4人とも、手をつかわされた。まだ、下の方(アナル)をしたことがなかったから、やらせなかった。アナルのセックスを強要されたけれど、いやだって言ってやらせなかった。でも、手を使ってと、オーラルセックスはやらされた。」 

↓瀬戸大橋の線路、車で渡るのとはまた全然違う景色

 

この被害者は、クメールルージュ時代にダンスを教えられて、上手に踊っているうちに兵士たちの関心を集め、レイプや虐待を受けるようになった。

クメールルージュの兵士は、彼の部屋に来るように自分に命令して、部屋にはいったら自分の手をとってペニスに持っていった。そして、たのしませろって言った。とても怖かったから、命令に従った。こわくて拒否できなかった。」

こういう犯罪行為が続いて、でも毎回レイプされたあとは、なんらかの特権をもらえた。

「病気だったら、休ませてって言えば休ませてくれた。ただ、休んでいても、セックスは強要された。一人で部屋にいると、よく兵士がやってきた」 

↓児島駅では、アンパンマン特別トロッコ電車がとまってた・・・・・

 

この被害者の発言はかなりストレート。

「4人のうち一人が、彼が気持ちよくなるようなことは命令通りにやれって指示した。だから、手をつかってペニスを持った。手を止めたら、口を開けさせられて、ペニスをつっこまれた。彼がどうやればいいか、細かく命令した。それまでやったことがなかったので、どうやっていいのかわからず、下手だったので、彼に痛い思いをさせててしまった。そしたら、彼は自分をたたいた。なぜたたくの?って聞いたら、歯を使ったら痛い、って言われた。」

↓アンパンマン号がくっついてる普通電車

 

「その後は、注意してやるようにして、二度と彼に痛い思いはさせなかった。食べ物を得るために、やった。やるしかなかった。食べ物以外欲しいものはなかった。命令に従ったら、ご褒美として食べ物をくれた。怖かった。」

↓瀬戸内海は、何度みてもとっても心がなごむ

 

インタビュー中に、お母さんについての言及が何度か出てきたこの被害者。今はその辺にいるふつーの高齢者の男性だけれど、若かった頃は、女性でいることに生きがいを感じていて、父親となんども衝突したそう。

 

 


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