何度も読み直す本の一冊、「女の一生」。
中学か高校の時にフランス文学にはまってた時に読んで、すさまじいインパクトを受けて、それ以来時々読み返しているんだけれど、たまたま、また手に取って読みかえてしてみた。
↓早朝のプノンペンを子どもとお散歩
とっても悲観主義的なストーリーで、主人公の女性が期待をもって修道院の学校から卒業したら、その後はひたすら裏切られ続け、「何も期待を持てない」と気づき、そのまま夫にも子どもにも悲惨な目にあわされてしまう話。
その主人公が最後にお手伝いさんに言うのが、
世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんね
↓幸せいっぱいの子ども、「うどん」大好き
人間が、どこまで孤独になりえるかっていう点を追及したとしか思えないこの作品。
たまたま読んでた「お父さんなんかいなくても全然大丈夫」っていう、離婚した子どものインタビューをまとめた本には、いろいろ悩みながらも一生懸命前向きに生きている子どもたちの姿がみえてきて、「女の一生」の主人公も、別の側面から同じ本を書いたら、きっともっとポジティブに人生をとらえて生きている様子が描けるんだろうなあと思ってしまったのである。