ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

初等教育のジェンダー課題

2011年01月16日 | 女性の自立


学校の先生と話していると、
「女子のほうが優秀だし、落第も退学もしない」
という意見ばかり。


↓教員室というのはないので、校長室でインタビュー



授業でも、宿題をしっかりしてくるのは女子、
質問したり挙手するのも圧倒的に女子が多いそうな。


「自分のクラスは、女子だけのほうが
いいくらいだと思っている」という先生まで
いるし。

確かに、子どもたちにインタビューしても、
意見を言うのは女子ばかり。男子は、もそもそ
してて、自分たちで遊びはじめるし。

要は、「女子に対する奨学金」という
コンセプトはすでに古くなりつつあって、
男女を問わず「貧しかったり困難な状況にあ
る子どもたち」を支援することが重要なわけだ。


もちろん、北東州などの少数民族が多い地域
ではまた違った課題があるとは思うのだけれど。


↓保健室はないけれど、救急箱らしきものが・・




↓教員は使いたくないだろうなあ・・・と思ってしまうトイレ





インタビューしてて思い出したのは、
ローラブッシュ元アメリカ大統領夫人が
自伝で書いていた、教育分野のジェンダー課題。
アメリカでは、ジェンダー配慮のある政策のおかげで
女子の就学率などはあがっているけれど
男子の麻薬問題や退学などが深刻な問題になっていて
政府が男子に焦点をあてているとのこと。

カンボジアも、初等教育についていえば、ちょっと
似た感じかなあ・・・