GW後半2日目。カメと子カメ達は、かねてより計画していた「足尾銅山跡廃墟群」を見る為に足尾までドライブ。
いやぁ!噂に聞いてはいたが、何もかもが巨大な廃工場群は予想以上のインパクト!なのでカメ大興奮!
↑ これは足尾一巨大で素敵な物件「足尾製錬所」跡。
製錬所とは鉱石から金属を分けて抽出して精製し金属を作る工場。渡良瀬川沿いに横長に伸びた廃工場は、そこにある施設の全てが大きく見応え充分。
↑ねえねえ、良いでしょ~。この光の差込加減が廃墟の美しさ。
建物が古いと、流れ込む陽光までもが古めかしくも懐かしく感じられるのは何故だろう・・・。
↑レンガ造りの工場が心を鷲掴みにして放さない。
工場の性格上、高圧電流の供給が不可欠だったのか、何本もの電線が屋根から内部へと引き込まれている。電線を支えるのがガイシで、陶器で作られたガイシなんて今じゃ廃墟でしかお目に掛かれないよね。
今日見たところの精銅関係工場2つは、どちらも古河電工の管理になっていた。そして、その工場に安定した電力を供給する変電所跡が幾つかあったが、どれもが東電の管理。
工場や鉱山に勤務した人達の社宅群もあって、今では随分と撤去されたらしいけど、それでもまだ5~6棟がひと固まりになっては彼方此方に点在している。その他、足尾全体が銅山採掘・製錬でフル稼働していた時の廃墟や遺構が幾つもあり、ボロボロに錆びた鉄橋、途中で途切れたまま打ち捨てられた線路なども割りと多く見られた。途中で立ち寄った物産所の人の話では、工場関係者の為の廃病院や朝鮮人の集合住宅などもあったらしい。兎に角、町全体が精銅所跡地と化してるかの様で、ただひたすら圧倒されっぱなしだった。・・・こんな事を言っては、現在お住まいの足尾の皆様に申し訳ないけれど。
今回は幾つかの廃墟内部への潜入を試みた。下半分がボロボロに朽ちた扉から内部に潜ったり、廃社宅の中に入っては台所のシンクがコンクリ製なのに感激してみたり。そして、巨大な足尾製錬所にも突入を試みたが、ガードは固く断念!残念!無念!
・・あらっ?そう言えば義母は古河電工の株主だった様な気がするけど、株主優待で工場跡地を見学させて貰えないかなぁ。
足尾を堪能した後は、日光→今市(平成の大合併にて現在は、足尾も今市も日光市)へと抜けて、巨大廃レジャーホテル「ファ○テック」に向かい、そこに暫く留まった後は宇都宮市大谷に車を走らせ、早春の頃に訪れたレジャー施設「山○園」を再度訪問。「山○園」に行ったら、あの時と同じく若い男の子達のグループが2グループも来ており、彼等が内部に突入しそうな気配だったので「渡りに舟!」とばかりに一緒に潜入。中に入ると外観から目星を付けた通りに、展望大浴場と宴会場を主としたレジャー施設であることが分かった。内部もそれ程荒らされてはおらず、異様な気配も空気も感じられぬ性格明朗(?)な廃墟で、中に居ても楽しかった。宴会場の大広間には昭和56年日付の新聞が落ちていたなるオマケ付き。
人を怖がらせないカラリとした美しさに、カメは「栃木のマヤカン」と命名したいぞ、山○園。(マヤカンと言っても廃墟マニアでないと分からぬよね)
廃墟漬けの一日!頭の中は昭和初~中期で埋まってる!