『長野県中・南部の石造物』の付録につけた道祖神一覧が誤りがたくさんありましたので、原資料にあたって確認し改訂版をだすことになりました。今は分担して確認作業をしているのですが、じっくり確認していると思わぬ発見があります。先日は旧梓川村の確認をしたのですが、まずその数が多いことに驚きました。小さなムラに必ず1体はありそうです。文字碑が多いのですが、その文字が見事な書です。誰が字を書いたのか、「〇〇謹書」と書家の名前まで刻んであるものがいくつもあります。
一番驚いたのは、「道祖」の文字を刻んだ下に、双体像のレリーフを刻んだものが2体あったことです。今回は、文字碑・双体像・奇石・陽石くらいの種別にしてありますが、文字+双体像というものがあったのです。ここには書としての文字への思い入れのようなものが感じられるのです。文字のお師匠さんのような人がいたのでしょうか。もう一つは、道陸神と彫ったものが1体ありました。石工が北信からやってきたのでしょうか。1体だけあるというのが、不思議なきがしました。
というように、つぶさに点検していけば、まだまだ面白いことが発見されるような気がします。
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