民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

長谷寺朝の勤行

2018-11-06 17:11:04 | 民俗学
朝6時20分ころ宿の車で山道の下まで送ってもらい、7時に始まる長谷寺の朝の勤行に参加しました。長い石段の回廊を上ったとはいえ、7時には随分早く、まだ掃除をする修行僧以外誰もいません。山から張り出した舞台から見る周囲の山々は昨夜からの雨にあらわれ、まだ霧がただよっています。そんな景色のなかに開かれた巨大な11面観音の真ん前に席が用意されていて、座ることができました。7時からの勤行に参加した観光客は私達夫婦を含めて10名足らずでした。お坊さんは20名程。若い修行僧が多いように感じました。
そこで行われた勤行は、太鼓と鐘を伴奏にした、迫力あるというか胸に迫る般若心経や観音経の読経と私達も加わった周囲のやまやまへの遥拝でした。こうした勤めが、千年以上も一日も欠かさず行われたこと、そして今朝もそこに一日を積み上げられたことに感謝しますというご挨拶が、お坊さんの代表のかたから最後にありました。感動しました。
午後は奈良で正倉院展を見学しました。ここでは、中国の学者さんらしき人が孫を連れて見学していました。驚いたことに、8世紀の正倉院文書を中国語で読み、孫に解説していました。漢字ばかりの文字は、中国人の方が現代日本人よりも容易に読み取れるのだと思いました。古代の行政文書なんか中国人に研究してもらったらどうかと強く思いました。

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