民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

辺見庸

2017-03-19 09:26:20 | 政治

再放送


◎3月18日午後1時「こころの時代」再放送

友人各位

いかがおすごしでしょうか。小生は花粉症、麻痺悪化、右目硝子体
出血、歩行困難、視床痛、慢性うつetc.でヘロヘロですが、犬とともに
冗談を言いあい、なんとか生きております。さて、2017年3月18日
(土)午後1時から「こころの時代」がNHK教育テレビで再放送され
ます。

12日の放送をみのがしたかたはぜひご高覧ください。テーマは拙著
『完全版1★9★3★7』に直接かさなるものです。初回の放送は非常に好評
でしたが、一部視聴者から「抗議」もあったと聞いております。
再放送をご覧になり、お感じになったことやご意見を、NHKあてに
メールや電話でお寄せいただければさいわいです。

・番組名  こころの時代
・副題  父を問う――いまと未来を知るために
・出演  作家・辺見庸&小さな犬
・再放送日時  2017年3月18日(土)午後1~2時 Eテレ

昨日のことです。昼を食べて少しテレビでも見ようとチャンネルをさぐりました。リモコンを押していくと、Eテレで「こころの時代」という番組が始まるところでした。心の時代とはそもそも何なの?不思議に思って見ていると、辺見庸が父について、父の戦争責任について語り始めました。不自由な体を抱えて、ゆっくりと思考をめぐらしながら言葉を絞り出す辺見の姿に、姿勢を正さざるを得ませんでした。見終わってから検索した辺見のブログが上記のものです。
 
辺見は長野県の地方紙に時々評論のようなものが掲載され、それがかなり深く反省を促すものでありましたから、気になってはいました。どんな姿かは知らなかったので、右足を引きずりながら右手が動かないなかで、マイクに向かって話しかける姿は迫力がありました。そしてその内容が、今と戦前の政治状況がパラレルなものであり、人々の意識に敗戦の断絶がないではないか、戦争でおこなった残虐行為はまるでなかったのごとき今のこの国のふるまいではないか、というある種のいらだちを表明するものでした。まったく同感ですし、親たちの世代は何をしたのか、自分がその時代にいたらどうしたのか、という問いかけはしごく真っ当なものでした。よくぞNHKはこんな番組を放映したと、ちょっと見直しました。スポンサーを必要としないNHKだからできた番組です。