民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

不気味な秘密結社

2017-03-08 16:36:16 | 政治

小説の世界では、欧米の大企業の社長や富裕層が秘密結社を通じて闇の部分で繋がっており、不都合な真実があれば闇から闇へと葬ってしまうとされている。フリーメーソンなどである。マフィアも怖いが、政治や経済の指導者層が秘密結社を通じて結びついているとしたら、こんな怖い話はない。森友学園の話で、不可解な出来事が次々と明らかになるのに、鴻池氏を除けば政治家の疑惑がさっぱり話題にならないのは不気味です。皆というか知っている人はたくさんいるのに、みんなカーテンの向こうにいる人々だから、こちら側からはさっぱり見えないのではないでしょうか。カーテンの向こう側にいて群れているのは、「日本会議」の人々ではないかと思うのです。籠池理事長は大阪の日本会議の有力メンバーだといいますし、大阪を地盤とする政治家で日本会議に属する人も多いはずです。日本会議つながりで会っているはずで、「会ったこともない」などというのは(公的な場では)という留保条件付きの面談ではないかと思うのです。だとすれば、教育のしくみ、国の仕組みを明治時代に戻そうと考える一部の人々の秘密結社によって、既にこの国の政治は動かされ始めているということになります。森友学園の問題が明らかにしたのは、単に国有地の不正売買の問題ではなく、これまで表立って政治の場には現れることがなく、仲良しグループの勉強会のように思われていた「日本会議」が、いよいよ一般の人々をとりこみ牙を現し始めたということです。日本会議という秘密結社に属するグループは何をしても特権的に許されるというおかしな風潮が、政界あるいは財界に広がりつつあるとしたら、不気味です。籠池理事長との日本会議つながりの政治家を、マスコミはもっと徹底して取材すべきです。世の中にあたりさわりのない不倫騒動では大きく騒ぐ週刊誌が、政治がらみになるとさっぱりです。日本のマスコミは、芸能ネタしかかけないのでしょうか。そこへいくと大統領とでも戦うアメリカのメディアはすごいです。