民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

大相撲を見る

2016-04-08 09:04:43 | 民俗学

大相撲の地方巡業が松本のやってきました。4月からは自分の時間が自由になりますから、観戦に行ってきました。生で相撲取りと相撲の試合を見るのは初めてでしたので、間近で見るその大きさに圧倒されました。とれた席は前から17列目というところで、土俵は高く作ってありますから、下から見上げるような形となり、もっと遠くてもスタンド席の方がむしろ見やすかったかと思いました。位の低い人たちの対戦からでしたが、相撲取りは上に上がるにしたがって、体が締まり肌の色つやもよくなることがわかりました。それはどういうことでしょうか。食べるものも違っているのか、苦労が多いのか、自信のなさなのか。また、下ほど立ち合いの当たりが弱く、ケガをしないように加減しているのではないかと思われました。実際、巡業で本気出してケガをして、本場所に欠場したのでは給料が上がりませんからね。

幕内の対戦は見ごたえがありました。口をすすぎ塩をまき対戦に臨む姿に、相撲は神事だと思いました。そして、横綱の土俵入りにそのことを強く思わされました、柏手を打ち筋肉を緊張させて四股を踏み、邪気を抑え込もうとする姿は、すばらしいものでした。幼子を力士に抱いてもらい丈夫に育つように邪気を払ってもらおうとする姿も随所にみられました。相撲は神事なのでした。