民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

30年ぶりの同級会

2013-08-15 00:01:34 | 教育

初任で担任した人たちが、私の退職を記念して同級会を開催してくれ、本日行ってきました。行く前に、当時とったさまざまな写真をフィルムスキャナーでデジタル化してスライドショーで見れるようにしました。たまたま出てきた文集も用意しました。そして、名簿を確認したところ43名もいてびっくりしました。新卒がもつには大変な人数です。多かったとは思いましたが、改めて勘定してもみてびっくりしました。ここからは自慢のような話になりますが、お許しください。同級会の幹事は、同じクラスで結婚した二人が務めてくれました。そして、参加者は20名と約半数もになりました。先生が出るならと参加してくれた人もあったことを、酒間の話で知りました。そして、当時1年末に保護者が亡くなって隣町に引っ越して行き、転校してしまったT君も、連絡すると2次会から参加しました。T君が転校してかわりに転入したHさんは教員になりました。転入したのがこのクラスで良かったと泣きました。いかにクラスの結びつきが強かったかと思わされました。しかし、初めて担任する私は、むしろ生徒の自主性を重んじ、何でも一緒にそろえてやらなければいけないということを嫌っていました。いや、そうした信念をもっていました。今夜きた一人が、小学校では先生が怖くて学校が好きになれなかったけど、私が担任となって学校へ行けるようになったと語ってくれました。あのころ未熟なままに思っていたことが、間違ってなかったと思いました。加えて、私のクラスでは当時不良のなせる技といわれていたバンドを組んでいました。クラスで発表会などしたのですが、そればかりか新譜をレコーディングまでしていたというのです。初めて聞いた話でした。それから、自分は忘れてしまっていますが、卒業文集に苦労しないと一人前にならないと私に書かれた女生徒が、なかなか自分のやるべきことが見つからなかったが、遅くに結婚して障害のある子を授かり、先生のいっていたことがやっとわかりましたといってくれました。ただただ一生懸命生徒とともに生きようとしてきただけなのですが、彼らも50を迎えようとする今になって、そんなことを言ってもらうとうれしくなります。還暦のちゃんちゃんこを贈ってもらい、着なさいといわれて着て参加者と写真を撮りました。宝物です。