22・3・10 Thu
K市さん、I垣さんと三人で塩見岳に行ってきました。この三人で山に行くのは
昨年の犀滝や大笠岳縦走以来、ほぼ一年ぶりになります。また、僕にとっては年
末山行のリベンジでもあります。
鳥倉林道の冬季駐車場の1500m程手前の路肩に車を止めて出発(8:30)。積雪が
年末よりも多いのと、新しいトレースがない事は僕には意外だったし驚きでした。
予想以上の体力と時間を費やして夏の登山口に到着(12:43)。
それまでは古いながらも確認できたトレースは登山口の入口で無くなり、以降は
自力ラッセルでの前進になってしまいました。この時期はトレースが山頂までキ
レイについているものだとばかり思い込んでいた僕達にはツライ現実です…💦
夕方までガンバって歩きつづけたものの、気力体力的を使いはたして・2248の鞍
部にて幕営(16:50)。疲れ切った体に沁みる夕食は、鳥塩鍋です。Ⅰ垣さんお手
製の軽量化野菜と鶏モモのおいしいゴハン作戦が大成功。そんな気温も下がらず
快適なテントで暖かい夜を過ごして就寝
22・3・11 Fri
晴れが約束された今朝はお雑煮を食べてテントを出発(5:00)。
三伏峠を経て塩見岳山頂までの往復が今日の道程です。考えた
だけでメゲそうな気持ちを幾度と立て直しつつ、ひたすらラッ
セルに喘いで三伏峠着(7:30)、あぁ…遠い…💦
小屋の前から塩見岳を眺めていると、今から辿ってゆくルートの長さ
を実感します。とりあえず三伏山へと登り返してゆきます。
そんな三伏山に立ってみると、今から辿ってゆくべき道程の中に
ほんの少しづつですが前向きな気持ちが自分の中で湧いてくるの
を感じました。
相変わらずのラッセルで本谷山へと登り返してゆきます。ラッセルでの
前進はとてもツライですが、メンバーと好天に恵まれたおかげで頑張り
続けられたように思います、今にして思うと。
権右衛門山の樹林帯のトラバースへ少しづつ下ってゆきます。判り難い
ルート(夏道遠しに歩いたほうが楽だから)を目印を頼りに辿ってゆき、
下りきったところで塩見小屋へと延びる尾根の急登にはいります。焦り
を抑えて、ただ心を静めて進むのみ…💦
ようやく森林限界を越えました。始めは気が付かなかったけど、小屋は
雪に埋もれていて屋根の一部だけ見えていました。ひと登りしたところ
でワカンからアイゼンへ。K市さんは写真を撮ってから行くというので
Ⅰ垣さんと二人で山頂へ。
天狗岩をトラバースでやり過ごし、山頂へと延びる夏道ルートを参考に
よさげなラインを探りながら山頂を目指します。小屋から一時間近くか
かってようやく富士山が見える塩見岳東峰に到着(14:00)
登頂の高揚感もそこそこに下山にかかります。しかし、どうやら僕達の体力
はもぅ残りわずかのようです。なのでテントまで戻るのはかなり苦労するこ
とは目に見えている状況です。
念のためハーネスを装着しロープも準備しましたが、クライムダウンで降り
れました。天狗岩でK市さんと合流して三人で下山。
久しぶりに感じる3000mの高さと、それに伴う頭痛や疲労感のような症状
を感じながら歩き続けます。そして登頂から四時間弱が過ぎ、本谷山の辺
りでとうとう夕陽を迎えてしまいました。
一昨日と同じ赤く眩い今日の夕陽が僕の胸にも沁みました(17:50)。
陽が落ちる頃から体が冷えてくるのを感じます。僕たちは低体温に
なりかけているようでなかなか進めていません。足は動くのだから
と言い聞かせてただただ三人で歩くのみ。そうしてテントに着いた
のがナンと22時…💦
22・3・12 Sat
6時半に起床して朝食のうどんを食べてテントを撤収(8:44)。登山口(9:50)
までの下りは早いです。気温上昇と共に雪は緩み前のトレースさえ踏み抜く、
そんな修行のような林道歩きを経て車に到着(13:58)。
一日目に予定をしていた三伏峠へは辿り着けず・2248がベースとなってしまっ
た。それでも山頂までの道程に予めタイムリミットを設定し何とか前向きに行
動して登頂することができました。皆さん、ありがとうございました♪
歩いた距離 39㎞
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