ヤスジロウのdiary ♪

未だみぬ過去を探し求めたい

犀滝を見にゆこう 2021

2021-03-21 | 山登り

21・3・20 Sat 

週末の天候が良くないので、当初の山行計画が中止になりました。そこ
でⅠ垣さんお勧めの「犀滝への日帰り山行」を代案の一つ目の山行とし
て行く事になりました。メンバーはK市さん、Ⅰ垣さん、僕の三名です。

 

 

 

未明の千丈温泉に集合して出発(3:20)。先ずは直海谷川沿いの林道8㎞
を歩いて奥三方岳登山口までゆきます。寝不足からくる眠気に加えて緩ん
だ雪上を歩くだけでも足取りが重いというのに、滝谷出合の手前からは雪
崩で締った残雪のトラバースという気の抜けない区間がつづいて尚さら疲
れが溜まってゆくよう、、、

 

 

 

五時間近くの林道歩きを経て、ようやく奥三方岳への登山口に到着(8:00)。
ここからブナ林がキレイな雪尾根を登り詰めてオージャラという・1353m
の台地状の頂へ。それにしても、、、眠い、、、

 

 

 

オージャラ(9:02)から二又川にかかる犀滝近くへと延びる尾根を下っ
てゆきます。途中の台地で、どこかブナオ山と似たような雰囲気を感じ
ました。

 

 

 

尾根の末端近づくにつれ傾斜は徐々に急になって、それに伴う雪割れを
次々と避けながらのクライムダウン最後はロープを手掛かりに使用し
て二又川の本流へと下り立ちました。

 

 

 

 

雪渓の二又川の景色に、僕は思わず大興奮。ここが金沢市街を流れるあ
の犀川の源流なのかと思うと、尚のこと感慨深いです。

 

 

 

おおっ、犀滝が見えてきた 

 

 

 

犀滝に到着(11;10)。この山行を発案したⅠ垣さんが感激している光景
を眺め、そうして僕達はここへと来た甲斐もあったのだとあらためて思い
ました。K市さんと共に眠い体を奮わせて八時間近くを歩き続けてきた報
いと併せて。

 

 

 

各自が滝の傍らで過ごして数十分後、感激も冷めやらぬうちに早々に下山
開始、、、帰りのルートは二又川との出合から支沢へと入り、その途中か
ら左岸斜面を登って先ほど歩いて来た尾根のトレースへと戻りました。

 

 

 

今後の行動を考慮してオージャラで眺望を満喫しながら小休憩(13:07)
をとりました。ここまで来れば後は長い林道へと下るのみです。休憩を
終えて再び歩き始める頃、どんよりとした曇り空が広がってきました。

 

 

 

下山途中で面白い光景を目にしました。全層雪崩の兆しとされている褶曲
とクラックという自然現象です。今の時期の斜面上の積雪を覗くと上部積
雪と下部積雪との引張応力によるクラックをよく見かけますが、上の画像
の光景はグライドによる駆動力と圧縮応力圏での抵抗力との作用によるコ
ブ状起伏の座屈部とクラックの拡大部が見て取れます。

ちなみにこの後、日を追うごとに不安定さを増してゆく斜面上の積雪は崩
壊し、デブリとなって流下することで、より安定的な斜面へと堆積(再配置)
することになります。正誤がどうであれ、その光景に思い馳せることは楽し
いです。

 

 

 

さて、オージャラから30分ほどで林道に下り立ちまたこの長い林道を戻り
ます。今朝に比べれば幾分は歩き易いものの、疲労ばかりが溜まった体に
はツライ道程であることはいうまでもありません。
夕方四時を過ぎたあたりからポツポツと雨が降り始めたので傘を差しなが
ら歩き小雨のうちに何とか車へ戻ることができました(17:20)。

自分には全く縁の無い山域とメニューながらも、この長い一日を愉しみながら
過ごすことができました。そんなご縁を繋いでくれたたメンバーに感謝です♫

歩いた距離 23.7km 上り 2649m 下り 2650m