そして今日は真岡です。
あれから1年が経ちました。先日もまた大きな地震がありましたね。みなさんもいろいろなところで地震の恐さを実感していることと思います。私自身も仙台や松本、そして北関東周辺で実際に被害を受けた建物を目の当たりにしています。外壁のタイルが落ちたり、天井の下地が破断したり、それはやはりとてつもなく大きな力を伴っていたのだということがわかります。
ここの工場では、鉄骨ブレースがグニャリと曲がってしまいました。それらの部材を新しいものに交換しました。現場事務所の横に曲がってしまった部材が置かれています。人の力では決して曲げることが出来ません。手を触れてみると、改めて地震の威力を感じます。それはTVの画面から伝えられる被災状況とはまたちょっと違っていて、重みをもったリアルな感覚が体に染み込んでくるようです。
構造担当者曰く、これは構造設計通りに力が加わった結果だそうです。壊れるべきところが壊れている。だから建物は崩壊しなかった。曲がってしまった鉄骨ブレースが、従業員の命を守ってくれたわけです。きちんと設計された建物は、40年後に起こった大地震にもしっかり耐えることができました。設計という仕事の本質を教えてもらったような気がします。
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