
三上泰生
10 OCT 1983
大阪書籍
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「私は、この建物について最初から最後まで”残響2秒”、”残響2秒”と、それだけいい続けてきました。椅子はどれがよろしいか。残響2秒の椅子がよろしい。壁はどんなのにしましようか。残響2秒の壁がよろしい。と、私は”2秒”、”2秒”といっていただけです。だから、とても楽でした。」
という本を読みました。音文の現場監理を手伝っていただいている地元の設計事務所のサイトウさんは、建設当初も設計と監理をお手伝いしていただいた方です。こういう人が一緒だと現場も心強いです。当時の資料を全て保管してくれていて、ことあるごとに現場へ持って来てくれます。塗装のサンプルだったり、ホソダさんのスケッチだったり。そんなサイトウさんが「是非読んでみて」と貸してくれた本です。
改めて、残響2秒について考えました。もし工事が完成して残響2秒が失われていたらとしたら、自分はおそらくこの仕事を続けていられないでしょう。そういう仕事だということを肝に銘じる必要があります。今更ながら、どえらい仕事だわと思いました。
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