やがて満ちてくる光の

梨木香歩
29 JUL 2019
新潮社
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「そして作品にせよサービスにせよ、なんにせよ、質の高いものにはきっと、そのときのひとの心の一番ケアが必要なところを、軽く慰撫してくれる何か、たとえ表面的で会ったにしても、癒しに似たメカニズムが働く何かを持っているのではないか、と、とりとめもなく思うのだった。」

という本を読みました。今まで読んだことがない作家の本を手に取るきっかけは、意外と新聞の書評欄によるところが大きい。週末何気なく眺めていて「これは面白そうだ」というものが見つかると、週明け早速本屋さんへ足を運びます。これもそんな一冊です。随筆は結構読みますが、これは今まで読んだことがない読後感でした。優しく、深く、鋭い。そんな感じです。共感できるところが多く、とても好きな世界観でした。