football smile

the days turn into months and years

鈴木大拙館

2015-03-30 | design

谷口吉生
OCT 2011
RC+S+1F / 631m2
http://www.kanazawa-museum.jp/daisetz/

21世紀美術館が子供の建築だとすると、こちらは大人の建築だな。そんな感じを受ける。ディテールの概念が極端に違う。そういうところから、この緊張感は生まれるのだと思う。谷口建築でいちばん好きなのは土門拳記念館だけど、空間構成や明暗の使い方などは、かなり近いものがある。しかし、あの大らかさは感じられず。やはり一度振り切れてしまうと、もう元には戻れないのかも知れない。

多分、設計事務所の仕事としての模範解答がここにある。ただ、ここまでやるかねえという気持ちもどこかにある。そういうことを言うと会社でバカにされるので、なるべく言わないようにしてるけど。良くできた建築を見ると、みんな真似をしたがる。でも、これだけのものを作るために、何が起こっているのかを考えてみる必要がある。

            

コメント
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