football smile

the days turn into months and years

サイトウ・キネン・フェスティバル松本 2013

2013-08-31 | music

夕暮れ時から徐々に観衆が集まり初めて、ロビーが非常い良い雰囲気になっていきます。初めてサイトウ・キネン・フェスティバル松本のコンサートを体験しました。聴きましたというより、体験しましたという表現の方がしっくりきます。その音の響きに包まれた空間を体験できる幸せ。前から4列目に座って、天井を見上げました。まあ、この中で天井を見上げている人は、自分一人だけでしょうね。

演奏はとても素晴らしいものでした。特にチェロ奏者のイズー・シュアという人がかっこ良くて、チェロの音っていいなあと思いました。前半はモーツァルトよりカーターやラヴェルの方が断然良かったです。休憩時間に白ワインを飲んだこともあって、後半のモーツァルトを聴いていたら、心底幸せな気持ちになりました。そして、また天井を見上げました。

こんなにも素晴らしい響きを取り戻したのだ。これはもしかしたら、とんでもなく良い仕事をしたのではないか。そういう自己満足を得ていたのだと思います。充実感。幸福感。設計とは何か。なぜ設計という仕事をしているのか。何のために仕事をしているのか。そういうことが、何となくわかったような気がしました。そして、良い仕事をしたのではなく、させてもらったのだということも理解できました。

今晩感じたことは、多分一生忘れないと思います。

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