U2
UICY-6570
19 NOV 1991
http://www.u2.com/
そしてまた特に意味もなく、昔のCDを聴く日曜日がやって来た。そういえば最近はCDを聴く人なんていないのかなあ。MacBookやiPhoneにデータが入っているけど、部屋で聴く時はやはりCDをセットする。ONKYOのバカでかい(といってもコンポは昔も今もこのサイズが標準)CDプレーヤーとプリメインアンプで、TANNOYのスピーカーを鳴らす。で、部屋の掃除をする。
浮かれ気分の80年代が過ぎて、時代は90年代へと移って行った。バブルが弾けて、戦争が始まって、もうチャラチャラしてられない。そんな気分が音楽にも反映され始めた時だった。周りが暗く沈む中、逆に弾けたのがU2だった。それまでのU2は、いつだってまじめ過ぎた。政治的なメッセージと魂を唄う。暑苦しくてダサかった。このアルバムは多少戦略的な意図もみられるけど、方向転換は間違っていない。音楽そのものがストレートに響き渡る。音楽は音楽でしかない。そういうスタンスがかっこ良い。
Anton Corbijnの写真が飾るジャケットも、素晴らしくかっこ良くてね、楽曲もジャケットもU2の中でいちばん好き。最近、超豪華ボックスセットがリリースされたけど、U2にはそういうの必要なくて、CD1枚で全てが十分伝わると思うのだが。