今年の箱根駅伝は、我が東洋大がぶっちぎりの完全優勝を成し遂げました。4年前に突然現れた山の神、柏原のおかげで、いきなり初優勝を飾ったのもまだ記憶に新しいところです。それまで出身校を答えても、微妙な反応しか返ってこなかったわけですが、箱根駅伝のおかげで全国区の知名度を得ることができました。「ほら、箱根駅伝で優勝した学校ですよ」みたいな。
昨年の大会は、早大にわずか21秒及びませんでした。この21秒の悔しさが今年の結果につながった。確かにその通りですが、注目すべきはその21秒の捉え方です。柏原が本調子ならばとは考えず、なぜ1人2秒ちょっとを縮めることができなかったのか?そう考えたことです。エースに頼るのではなくエースを活かすという発想は、似ているようでまったく異なるものです。脱柏原という姿勢は、4区までにトップに立つという結果にも現れました。そこが最も評価されるべき点だと思います。そして柏原もまた、エースとしての役割をキッチリ果たしました。たかが東洋大ごときが一流校を相手にぶっちぎりで勝つためには、これしかなかっただろうと感心し感動しました。
エースに頼るのではなくエースを活かす。これは、たかがAXISごときが勝ち続けるためのヒントでもあるような気がします。