football smile

the days turn into months and years

ボーフムへ

2008-02-05 | reds
先週のKICK OFF 2008では、三都主が背番号8を着て登場した。そして、中村GMからの補足説明。「昨シーズン8番をつけていた小野伸二は、現在ボーフムでメディカルチェックを行っており、問題がなければ正式に移籍が決定します。もし仮に、浦和でプレーをすることになった場合は、別の背番号で心機一転がんばるという伸二の言葉を受けて、アレに8番を託すことを決めました」。それを聞いたサポーターからは、大きな拍手が起こった。アレがんばれ~!という声援が飛んだ。でも、本当のところは非常に複雑で、そう簡単に割り切れるものではないことくらい、その場にいた誰もがわかっていた。その後、伸二はボーフムと正式契約を結んで、いきなりブレーメン相手に2アシストまで記録する活躍を見せている。我々の複雑な心境は、その深度を増すばかりである。

浦和レッズでの居場所がないという状況を否定することはできない。いつごろから、なぜゆえに、そんなことになってしまったのか?原因はいろいろ考えられるが、いちばん大きいのは、けがの影響である。それでも、もう少し何とかなったのではないか?という想いは拭い去れない。

伸二にまつわる移籍騒動が初めて起こったのは、浦和レッズがJ2に降格した時である。W杯フランス大会にも出場した天才が、セカンドリーグでプレーをするなんてことが許されるのか?それは、日本代表にとっても決して好ましいことではない。彼は、日本サッカー界の将来を担う選手なのだから。J1の清水や東京Vからオファーが相次いだ。我々サポーターも半ば仕方なしと思っていた。残ってくれとは言えなかった。それでも結局、伸二は浦和レッズに残留した。キャプテンとして一緒にJ2を戦い抜いた。そして、1年でJ1復帰の願いをかなえてくれた。だから、みんな伸二のことが大好きなのだ。

そんな選手の居場所がない。それが本当に追い求めてきたクラブのあるべき姿なのか?どうしようもなく大きな疑念を心の片隅に追いやって、それでも浦和レッズは世界を目指す。
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