今日紹介するLPレコードはアンドレ・コステラネッツ(André Kostelanetz/1901~1980)指揮若きアンドレ・プレヴィン(André Previn/1929~ )のピアノ、管弦楽アンドレ・コステラネッツ管弦楽団で二人のアンドレによるガーシュウィンの傑作「ピアノ協奏曲ヘ長」・「ラプソディー・イン・ブルー」をおさめたものである。(写真)このレコードは今からちょうど半世紀ほど前1960年の録音でプレヴィンがまだジャズ・ピアニストとして活躍していたころの時代である。
彼のピアノの巧さは定評がありこのレコードがおそらくクラシック・ジャンルへのレコーディングの最初期にあたるものである。彼がピアニストとしてのレコーディングしたクラシック・ジャンルの作品は少ないためこのLPも貴重な1枚と言えるであろう。
一方、指揮のコステラネッツはロシアのサンクトペテルブルグ出身で後にアメリカに亡命、以後クラシック音楽を大衆のために聴きやすいようにアレンジしたりして「セミ・クラシック」の分野で活躍した人である。また彼のレコード録音の数は相当なものでレコードの売り上げ枚数もすごかったと伝えられている。
この二人の息がピタリとあった見事なこの録音はこれからも不滅の名盤として語りつがれていくことだろう。最近このLPと同デザイン紙ジャケットで限定盤ながらCD化もされているようだ。(写真ーCBS/SONY13AC294、1977年に廉価盤として再リリースされたもの)
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