アルゲリッチはプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第3番」を得意のレパートリーの一つとして現在もよくコンサートで演奏し聴衆を魅了させている。写真のLPは彼女が1965年、ワルシャワにおける「ショパン・コンクール」に優勝し2年後の1967年に当時新進の指揮者として注目されはじめたクラウディオ・アバドと共にベルリン・フィルをバックにレコーディングした1枚である。(DG国内盤初出ーSLGM1438/1968年発売)
若きアルゲリッチの鋭いピアノ技巧をアバド&ベルリン・フィルのアンサンブルが見事にきわだたせている。ジャケットの「GRAND PRIX DU DISQUE」のシールの通りこのレコードは「1968年度フランスACCディスク大賞」にも輝いている。カップリングされたラヴェルの「ピアノ協奏曲長調」も彼女の十八番で鋭敏で豊かな感性が感じ取れる名演である。また彼女は同曲をアバドと1984年にデジタル録音でロンドン響と再録音(DG)している。
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