今日は「チェコ国民楽派」の祖、スメタナ(1824~1884)唯一の交響曲作品である「祝典交響曲」を取り上げてみたい。この作品はスメタナが1853年から54年にかけてオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフとバイエルン皇女エリーザベトの婚礼を祝して作曲したものである。しかしながらスメタナの意に反し当時の時代背景もあり彼がチェコ人であるがためにオーストリア政府から却下されてしまった作品と言われている。
作品は4楽章構成で書かれており第3楽章の{スケルツォ」を除きハイドンの「皇帝讃歌」の主題がちりばめられ特に終楽章のコーダではこの主題が壮麗に奏されて全曲を締めくくっている。初演は1855年スメタナ自身の指揮でプラハで行われたが「第3楽章」の「スケルツォ楽章」以外は当時の聴衆はあまりいい印象を持たなかったようである。
現在ではこの作品のレコード録音は非常に少なく写真のカレル・シェイナ指揮によるチェコ・フィルの1966年ステレオ録音が国内では1979年に初リリースされた位である。(原盤スプラフォンー日本コロムビアOW-7812-S)指揮者カレル・シェイナ(1896~1982)はチェコの名指揮者、ターリッヒ、アンチェル、ノイマン等の影に隠れた存在だが元はチェコ・フィルのコントラバス奏者で1938年には同楽団の副指揮者を務め戦後の1948年からはノイマンと共に常任指揮者の地位にあった人である。
作品は4楽章構成で書かれており第3楽章の{スケルツォ」を除きハイドンの「皇帝讃歌」の主題がちりばめられ特に終楽章のコーダではこの主題が壮麗に奏されて全曲を締めくくっている。初演は1855年スメタナ自身の指揮でプラハで行われたが「第3楽章」の「スケルツォ楽章」以外は当時の聴衆はあまりいい印象を持たなかったようである。
現在ではこの作品のレコード録音は非常に少なく写真のカレル・シェイナ指揮によるチェコ・フィルの1966年ステレオ録音が国内では1979年に初リリースされた位である。(原盤スプラフォンー日本コロムビアOW-7812-S)指揮者カレル・シェイナ(1896~1982)はチェコの名指揮者、ターリッヒ、アンチェル、ノイマン等の影に隠れた存在だが元はチェコ・フィルのコントラバス奏者で1938年には同楽団の副指揮者を務め戦後の1948年からはノイマンと共に常任指揮者の地位にあった人である。