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懐かしい1枚、ローラン・ドゥアット/スイス・イタリア放送合奏団の「四季」

2010-05-03 12:06:55 | 協奏曲
 今日は何十年かぶりに写真のLP、ローラン・ドゥアット(Roland Douatte/1922~1992)/スイス・イタリア放送合奏団によるヴィヴァルディ「四季」に針を下ろしてみた。
ドゥアットは「知る人ぞ知る」フランスの指揮者、ヴァイオリニスト(ヴァイオリンは独学でマスターしたと言われている)で1952年自らの「室内合奏団」-「コレギウム ムジクム・ド・パリ(Le Collegium musicum de Paris)」を創設した人である。彼はこのヴィヴァルディの合奏協奏曲「四季」の演奏研究家でも知られており「同合奏団」とも録音しているが本日取り上げるレコードはおそらくその後に録音されたと思われる(1960年代)スイス・イタリア放送合奏団とのものである。このLPは1971年に「日本コロムビア」からの「廉価盤シリーズ(ダイヤモンド1000シリーズ」で発売された当時1000円盤の1枚であった。
 さすがに彼はヴィヴァルディ「四季」の演奏解釈のオーソリティーの一人とあってこの演奏にもその巧みな工夫が聴きとれる。筆者が特に興味深く思ったのは「冬」の第1楽章の冒頭でクラヴサン(ハプシコード)のソロを強調して効果的に加えているところが同曲の他の演奏に比較して改めて新鮮に感じた次第である。