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マーラーの巨大な宇宙 - 交響曲第8番「千人の交響曲」

2010-05-22 08:38:52 | 交響曲
 今年2010年は後期ロマン派の大作曲家ーグスタフ・マーラー(Gustav Mahler/1860~1911)も生誕150年を迎え節目の記念の年である。マーラーの交響曲はどの作品をとっても大編成のオーケストラを必要とするがとりわけ「第8番」は通称「千人の交響曲」と呼ばれるがごとく声楽パートも含め総員千人位の演奏者を求める超大規模編成の交響曲である。 筆者が初めてこの作品の生演奏に接したのがちょうど今から40年前の1970年6月17日、「日本フィル第203回定期公演/小澤征爾指揮/東京文化会館)」でのコンサートだった。現在でもその当時の強烈な響きは私の脳裏の奥底に残っている。今日紹介するレナード・バーンスタイン指揮/ロンドン交響楽団他の演奏によるLPレコード(写真/CBSソニー、SONC10140~41)は筆者が最初に求めたもので現在でも愛聴しているものである。
 このレコードの録音は記録によれば1966年4月、バーンスタインがロンドン交響楽団とのコンサートの直後、「ウォルサムストゥ・アセンブリー・ホール」でレコーディングされたものである。従って独唱者8人の顔ぶれもソプラノーエルナ・スポーレンベルクはじめとして実演のコンサートと同メンバーを起用している。バースタインが総力をあげて録音したこの演奏は今も不滅の名盤の1枚として世界から評価されている。彼が後にウィーン・フィル他とのライヴによる1975年再録音盤と共に今後も愛聴していきたい。