教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

高校入試の学校裁量枠

2007-07-31 10:35:20 | 文化・芸術
7月31日7時51分配信の「産経新聞」によると、

<(静岡)県教育委員会は30日、県内の公立高校がスポーツや一芸に秀でた生徒らを独自選抜する「学校裁量枠」と、一般的な調査書と学力検査などによる「共通枠」選抜が来年度から一度の試験で行われるのを前に、学校裁量枠で各校が選抜する観点や選抜方法、全募集定員に占める割合などを公表した。県教委が発表した「平成20年度県公立高校入学者選抜実施要項」によると、県内の全日制公立校(分校含む)101校のうち、学校裁量枠を導入するのは90校151科。>

★ポイントは2つ。

①従来2回受験チャンスがあったのを1回にした。
②教科学力以外の才能を見出すチャンスを多くした。

★①に関しては、以前はスポーツなどの才能児は、特別な才能を観る受検と学力検査の両方を受けるチャンスが与えられていたが、一般の生徒は学力検査しか受けられない。これは不公平だあ!という理由で、1回になったということらしい。しかし、本当は少子化だから、配分を効率よく均等にやりたいというのが背景にあるのかもしれない。

★②に関しては一見、チャンスが増えたようだが、1回は1回である。私立学校のように試験日の幅を増やし、多様な試験をやればよい。公立高校が盛り上がること間違いなし。競争が激化するじゃないかというのは、発想が貧困。学力テストばかりやるからそうなる。学力検査以外の特色ある入試を60%やるというルールでやればよい。市場規制じゃないかという人もいるかもしれない。市場は放任ではない。公正な競争を生む規制は必要なのだ。

★しかも規制には2通りある。抑圧するものと才能を生み出す乗り越える壁になるものと。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。