教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

12の学校選択指標【21】帰国生受入の意義―共学校

2006-06-22 23:07:46 | 学校選択
◆帰国生の私立共学中高一貫校を受験する数も女子校同様多い。男子校の1.5倍の909人。このうち88%を次の20校で占めてしまう。

①渋谷教育学園渋谷(162)
②慶應義塾湘南藤沢(109)
③渋谷教育学園幕張(64)
④江戸川学園取手(55)
⑤成蹊(52)
⑥東京学芸大竹早(34)
⑦公文国際(33)
⑧東京学芸大大泉(33)
⑨山手学院(33)
⑩森村学園中等部(30)
⑪横浜国大横浜(25)
⑫開智(22)
⑫運芝浦工業大学柏(22)
⑭千葉大教育学部附属(21)
⑮関東学院(20)
⑯神奈川大学附属(19)
⑰横浜国大鎌倉(18)
⑰早稲田実業学校中等部(18)
⑲玉川学園(16)
⑲土浦日大(16)

◆田村学園とSFCが圧倒している。両校の6年間のカリキュラムは、グローバルスタンダードを相当意識している。渋谷教育学園幕張では、講演者に大江健三郎氏や小柴昌俊氏や椎名誠氏などを招いてしまうほど。渋谷教育学園渋谷のほうも、大学進学実績は好調だし、イギリスとの交流もすっかりベースになっている。

◆SFCは、帰国生が中等部では約20%、高等部では約25%。異文化の交流が自然な形で学校の中で生まれているのが特徴だと言う。留学については、イギリスのミルフィールド・スクールなど、3ヶ国、7つの学校との短期の交換留学プログラムが年間を通して実施されているほど。

◆注目は、東京学芸大大泉。2004年の国立大学法人化によって、大泉は、独自のプランを立てた。2007年から国際中等教育学校にシフトする。応募が増えるということだろう。中等教育ということは高校の選抜がないということだ。一般生も若干であるが、受け入れられる。激戦になるだろう。

※参照→「東京学芸大学附属国際中等教育学校(仮称)の開校について

◆いずれにしても、帰国生を大量に受け入れている学校は、エクセレント・スクールの潜在的な教育力があると考えてよいだろう。



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