教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

フィンランドの教育を支える経済③

2005-07-30 15:02:00 | フィンランド
産経新聞(2005年7月29日)によると
米ハイテク関連調査会社IDCが28日発表した2005年4-6月期の
世界の携帯電話端末の出荷台数は、前年同期比16.3%増の
1億8870万台となったそうだ。

世界のシェア
1位はフィンランドのノキアで32.2%
2位は米モトローラの18.0%。
3位は韓国のサムスン電子の12.9%

フィンランドの冬はとてつもなく寒い。
中高生にとっても欠かせないコミュニケーションツール。
彼らに携帯を使わせないような規則があったとしたら
ノキアの経営に影響を与えるかもしれない。
そんなことをしたら税金回収ができない。
(学生数が少ないから関係ないだろうが)
とにかく日本とは全く違う教育環境なのだ。
教育も経済という土台に規定されていると改めて思う。

参照関連情報→Real Voice>オカベの目

ポートランド・プレイスからオックスフォードストリートへ

2005-07-30 03:23:41 | 学習ツアー
ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックから
ポートランド・プレイスを通って、
オックスフォード・ストリートに向かって歩いた。

ポートランド・プレイスの行き着く先には
BBCとあのランガム・ホテルがある。
またこのプレイスの通りには、各国大使館や領事館が
ある。

テロはシャーロック・ホームズの小説の中にでてくる
縁のある場所をねらったと言われているが、
そのようであり、そのようでもない。

日本の銀座に雰囲気が似ている、いや日本が真似を
したのかもしれないが、
スタンフォード・ストーリートにでると
大変賑わっていた。

通りは「ダブルデッカー」で渋滞しているほど。
写真を撮った時間には、
まだローマで4人目の容疑者がつかまったというニュースは
報道されていなかったはずだ。

とにかくスペインからイタリアから、フランスから
ドイツから観光客がたくさん来ている。

イギリスでの研修のもう1つの魅力は
母国語が英語でない欧州の生徒といっしょに
学べることだ。

英語という母国語ではない世界言語でコミュニケーションする。
一度にアイデンティティ、異文化、寛容性を体験できる。
もちろん人生は安全ではない。自分で自分の足で地に
立たねばならない。ブランド消費の欲望の前に
生きることへの欲求。日本では生きる力に力が入らないはずである。


大英図書館からマダム・タッソーまで

2005-07-30 02:54:22 | 学習ツアー
キングス・クロス駅の近くでも爆発テロがあった。
その隣にある大英図書館に行ってみた。

世界の知の空間。マルクスが毎日通ったころとは場所も違うし
建物も違うだろうが、とにかく風格はあった。
特にリサーチをしにきたわけではないから、
申請をしていないので、図書の閲覧室には入れなかった。
ただ、Book Storeで、買った一冊の本は、
今回のテロを根本から考えさせるトリガーになりそうだ。

そのあと、マダムタッソーまで例の2階建てバス
「ダブルデッカー」に乗った。やはり安いし便利。
しかし今は少し乗客間に緊張感が走っているような気がした。
それにしても多様な民族が乗っていた。言葉も色も衣装も
まったく違う。「寛容性」「アイデンティティ」
の重要性を改めて感じた。日本では実感できないが、
これはそういうことだ。大英図書館からマダム・タッソーに来る
途中で、あるいはその近くでもう1つの爆発テロがあったはずだ。

昨日の厳戒態勢がまだ続いているのか、
とにかくパトカーがサイレンを鳴らして
走りまくっている感じがする。

そのたびに観光客も市民も顔を一瞬だがゆがめる。

マダム・タッソーに行くのが目的ではなく少し戻って
同じ通りにあるロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックに
行ってみた。9月まで演奏はないそうだ。夏休みに入ったわけだ。

イギリスでの学習ツアーは、実はこの夏休みに入る前で
なければあまり意味がない。
ここロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックなどは
無料のコンサートもある。それにいたるところに将来の
芸術家たちを育てる場があり、そういう場は安く参加できる
のである。ただ、夏休みにはいると演奏者がいない。彼らは
学生だから。ともかく何も高いお金を出してミュージカルや
ドラマを見るだけが学習ではない。むしろ観光客をターゲット
にあてていない、市民を対象にした催し物を探すのも1つの
アイデアだろう。