教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

白梅清修の新校舎

2005-07-23 23:37:43 | 学びの時空
白梅清修
の新校舎のコンセプトの説明会があった。

設計者である工藤和美氏(東洋大学工学部 建築学科教授 (株)シーラカンスK&H代表取締役)
による丁寧な解説だった。(参照→関連記事ホンマノオト)

幾つか気に入ったポイントがあった。

教育空間というのは
①学習意欲や好奇心を引き出す仕掛けが工夫されている。
②教育家具は、居心地の良いものである必要がある。
③教育空間は生活そのものでもある。
④グローバルなコミュニケーションが自然と行われるような仕掛けを埋め込んでいる。
⑤隠れる空間よりオープンな関係を形成する開放的な空間をベースにしている。
⑥安全は校舎だけの問題ではなく、地域とのつながりとの中で生まれるように仕掛ける。
⑦教師が授業の創意工夫をすることを楽しめる空間である。

具体的には、たとえば家具はデンマークの教育空間にあるような
モダンでカラフルなものを採用するようだ。ラウンジチェアは
親密な対話を生み出すという。

パフォーマンス・ステージになるような
多目的スペースを設計するようである。

特に吹き抜けのアトリウムは、
居心地のよい開放的なコミュニケーションを
生み出す質感の工夫が埋め込まれているようだ。

保護者から最上階は光を入れるために屋根にガラスを
はめ込んでいるが、熱くならないかという質問がでた。

工藤氏は、自然採光の重要性と吹き抜けにすることで
一階からの冷たい空気と最上階の暖かい空気との差異
を利用して上昇気流が生まれるようにすることを説明。
校舎の中に風の流れが生まれることは、居心地の良い
感覚を生み出すということだそうだ。

女子校だから女子生徒の成長に合わせた校舎コンセプト。
夢をふくらますところから学習に挑める環境を創りたい
という秋田校長先生や中学開設準備室長の柴田先生の思いが
つまった新校舎になりそうである。