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個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

渡り鳥の宝庫、伊豆沼の危機 - 宮城県の歴史的な過ちか?

2006-03-30 | 社会投資家(ソーシャルインベスター)
今日はどこの投資ブログでも「日経平均1万7千台に!」となっていると
思いますが、こちらは完全別路線でゆきます。(笑)

いとすぎが寄付先として検討しているWWFで、
次のような呼び掛けがあったのです。

「伊豆沼温泉に反対するハガキを宮城県知事に送ってください」
http://www.wwf.or.jp/join/action/event/2006/ev2006030801.htm

伊豆沼とは、日本で2番目にラムサール条約に登録された貴重な湿地です。
伊豆沼についてはこちらのページの紹介が分かりやすいです。

ところが、最近下のような報道がありました。

伊豆沼の温泉許可、宮城県「廃水理由にならず」(河北新報)
http://news.goo.ne.jp/news/kahoku/chiiki/20060325/20060325t13035.html

宮城県薬務課の「排水による環境汚染の恐れは、不許可理由にならない」との
コメントは、要は「環境汚染が生じても我々の責任ではなく、法の不備である」
ということでしょう。
この行政側の態度は、伊豆沼の価値を全く理解せず、
貴重な環境資源を損なうものです。

いとすぎの考えでは、

宮城県は将来この決定を必ず後悔することになるでしょう。
(過った決断だったと分かっても開き直る可能性がありますが)
これは、環境破壊云々の問題だけではありません。

[1]この環境破壊の危険性は、不可逆的なもの(取り返しがつかない)である

[2]伊豆沼のような「世界でひとつしかない」環境の価値を理解していない

[3]伊豆沼のすぐ近くに、コントロールされていない開発を許した

これらすべてが、今回の決断において問われることとなるでしょう。
「裁判で負ける」というのは理由にもなりません。

要するに、貴重な環境資源を守ろうとする意識が全く欠けているのです。
有権者の方々は何とも思っていないのでしょうか?

   ◇     ◇     ◇     ◇

極めて個人的な見解で申し訳ないのですが、
宮城県は都市化の悪影響を強く受けている地域のひとつではないでしょうか。

アーケードを暴走して通行人を殺傷するという物騒な事件が2度も起きました。
世間を騒がせた筋弛緩剤事件もここです。

経済的には、政令都市となった仙台だけが繁栄して、
周辺市町村は軒並み衰退に苦しんでいます。
人口が伸びているのは仙台のベッドタウンばかりです。

細かい話になりますが、
通行人が家庭ゴミを入れるので仙台のローソンがゴミ箱を撤去したとか。
モラル意識として、これはどうなのでしょうか?

もともと東京の強力な影響を受け易い地域で、
経済優先の思考に取り憑かれ易いと云う危険性があります。

自らがいかなる地域社会を目指すのか、
宮城県はもっと真剣に考えるべきではないのでしょうか。
理念の現実化の努力が行われているのか、
今回の件でかなり疑わしいと思いました。

※ 関係者の方、事実誤認がありましたらお知らせ頂けますようお願い致します。
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