みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『週刊エコノミスト』7月28日号 - 遂に1億円超の遺伝子治療薬が登場、医療費膨張は不可避に

2020-07-24 | 『週刊エコノミスト』より
今週の週刊エコノミストはありがちな話だが、メイン特集より他の記事が良かった。
腐敗した安倍のGoToキャンペーンが露骨な大企業救済策、
特に航空・鉄道への援護である点を衝いた方が良かったのでは。
(某JRトップの大物が安倍と親しいのは有名な事実)
リニアの記事も踏み込み不足、もっと闇は深い筈である。


今週号で最も良いのは36頁、筑波大の立本教授の寄稿。
米国小売りセクターの分野別に売り上げ予想が一覧になっており、
コロナが甚大な影響を経済に与えていることがひと目で分かる。
著者は「強制的DX」と呼んでいるが、多くの者にとって不快な
破壊的影響が、理不尽な優勝劣敗をもたらすのだろう。

『週刊エコノミスト』2020年07月28日号


エントリーのサブタイトルは32頁より。
「遺伝子治療薬で1億円超え 医療費の高騰は止まらない」と
記事タイトルだけでまず重大な問題と分かる。
この「1億円」は勿論、製薬会社の戦略分野でもある
難病患者向けで保険適用されやすい、従って公費総額は抑制的だが
次々と遺伝子治療薬が登場してくるとどうなるか、となる。

高齢者医療に、現役世代から搾取した莫大な公費を蕩尽している
老人大国日本においては、今後間違いなく医療の財政制約が強まるだろう。

    ◇     ◇     ◇


東洋経済の保険特集は、強敵ダイヤモンドと競うのは止めて
別の切り口から攻めた点でかなり評価できる。

悪名高い外貨保険を厳しく断罪し、
独立系FPによる記事を増やして
「医療保険は要らない」(入院期間の統計も掲載)、
「日本人は保険に入り過ぎ?」(日本は世界2位の巨大な保険市場)と
辛辣ながら本質的な指摘が複数あるのは非常に良い。

保険会社が怒って広告を載せないようにするリスクがあり、
保険屋から営業妨害だと散々罵られるだろうが、負けてはいけない!

個人的にはコロナ禍で所得保障型の保険の重要性が立証されたと思うが、
世の中には個人年金に入ったから安心と放言するリテラシー皆無の輩もいる。
今回の東洋経済特集をよく読んで勉強した方が良いのではないか。

『週刊東洋経済』2020年7/25号 (生命保険の罠)


市場に関しては「ハイイールド投資には慎重であるべき」かな。
慎重にと言うより正確には「時期尚早」なのだろう。

    ◇     ◇     ◇     ◇

ダイヤモンドの特集は実用性と云う点では最も優れている。
今まさに困っている事業者や労働者の方々は
活用できる内容が多くて素晴らしい。
是非一読されることをお勧めする。

『週刊ダイヤモンド』2020年7/25号 (大失業時代の倒産 危険度ランキング)


特集の質に関してはサブ特集の「ECのニューノーマル」の方が良い。
何しろライブコマースでユニクロが大きく遅れを取っているとか。

更にあのショピファイがコロナ下で大躍進しており、
アマゾンの株価を大きくアウトパフォーム!
類似企業として国内ではBASEが流通額を増やしており
アマゾンや楽天がシェアを食われる可能性も見えてきたのではないか。

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目は東洋経済、政府の脱石炭宣言の欺瞞性を暴いたロイター程の鋭さがあるかどうか。。

▽ 経団連会長の脱炭素宣言も結局、原発再稼働狙いの可能性が極めて高いだろう

『週刊東洋経済』2020年8/1号 (脱炭素 待ったなし)


▽ ダイヤモンドは言わば転職特集、エージェントの見解は如何に

『週刊ダイヤモンド』2020年8/1号 (今選ぶべき会社・業界・仕事ランキング)


▽ 恐ろしい程にタイミング完璧なエコノミスト、歴史的な特集になるかも

『週刊エコノミスト』2020年 8/4号

ユニクロの筆頭株主が日銀という惨状では、日本は中共並みの国家資本主義に堕したと言える。。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする