みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

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何でも「規範意識」で解決すると考えている安倍首相 - 我が身に返ってくる論理のような気もする

2006-10-30 | いとすぎから見るこの社会-全般
いま大騒ぎになっている高校での必修教科未履修問題に関し、
安倍首相が次のようなコメントをされたようです。

安倍首相、未履修問題で高校側を批判(共同通信)
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/20061030a1940.html

” 首相は、高校の必修科目未履修問題について「受験でいい成果を出そうとルール
 破りを奨励した結果だ。規範や道徳を教える資格が問われることになり、学校の
 責任は極めて大きい」と学校側の対応を批判。”

何が言われているのかしばらく理解できなかったのですが、
どうやら安倍首相は「規範意識」を打ち出の小槌だと思っているようです。

首相は「規範」や「道徳」とは何なのかよく理解されていないのでしょう。
そもそも学校は(特に高校は)道徳や規範を教える場所ではありませんし、
道徳や規範を「教える」ことができるのかどうか、という問題もあります。

この発言から、首相が「規範」や「道徳」を「政府もしくは権力側にとって
都合の良い態度を身に付けていること」だと解釈していると推測されます。
首相の言う「ルール破り」とは何のことはない、
「文科省の決めた通りにしていない」ことに過ぎないのですから。

受験における公平性を問題にするのなら分かりますが、
それは既に、子供達が育つ家庭の社会的地位や収入の不公平により損なわれています。
(安倍氏が「晋太郎の息子」でなかったら、政治家になるのも難しかったはず)

首相も「選挙でいい結果を出そうと心にもない嘘をつき通した」と
批判されないよう注意された方が良いかと思うのですが。

「剣によって立つ者は剣によって滅ぶ」のですから、
「モラルを第一に唱える者はモラルによって没落する」のかもしれません。
大きいスキャンダルがひとつ出たら、参院選での自民党の苦戦は必至です。

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