クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その87 J.S.バッハ トッカータ ハ短調 BWV911 

2007年05月06日 | とっておきの名盤「器楽曲」
1979年、アルゲリッチ38歳の弾き盛りの頃の録音。
この盤が発売された時、好きなバッハをアルゲリッチが弾く、どんな演奏を聴かせてくれるのかと思うと、待ちきれない気持ちにせかされ、レコード店へ一目散に駆けつけた事をよく覚えている。
このハ短調の曲は、7曲あるトッカータの中の最後の一曲となる作品で、若かりし頃のバッハがヴァイマルで書いたとされる。
伝承されてきた古い殻を打ち破って、新しい形で突き進もうとするバッハの情熱がひしひしと感じられる隠れた名品。
購入してすぐこの盤を聴いた時、そのアルゲリッチの若さに溢れた衝撃的と言っても良いほど推進力に満ちた演奏の素晴らしさにまず驚かされたし、聴くたびに感ずるバッハのこの曲に対する熱意を伝えてくれる彼女の指にも敬意を表するばかり。
他にパルティータ第2番とイギリス組曲第2番が録音されているが、私としてはトッカータの魅力的な演奏を聴くだけでも、とっておきの名盤として推奨するに充分と思っている。
他に次点としてギルバートのチェンバロ演奏のものを挙げておく。
・マルタ・アルゲリッチ<Pf> <Grammophon>
・ケネス・ギルバート<Cm> <ARCHIV>

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
このトッカータはいいですね (木曽のあばら屋)
2007-05-19 11:57:53
こんにちは。はじめまして。
私もアルゲリッチの「トッカータ ハ短調」には衝撃を受けました。
4分5秒からのみずみずしく生き生きしたフーガ!
後半の素晴らしい盛り上がり、まさに情熱のバッハです。
でも同時にとても端正で・・・いいなあ。

グールドよりカッコイイです。
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