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2006~2022 備忘録

思いついたことを書き残す。

政治屋と政治家

2021年09月03日 | ひとりごと
菅義偉自民党総裁が事実上の辞任。昨日のネット情報でも出ていた。とかく独善的な行動が目立った首相だったがむしろ不器用さがそうさせたのかもしれない。権力の中枢の座をえたといっても呉越同舟、魑魅魍魎の自民党の中にあって孤独だったのではと思う。
自民党も合同以来半世紀以上が経ち、世襲議員が多すぎる現状である。3代に渡る家柄の議員も少なくない。企業に目を移せば資本金の保有は別にして創業家がそのまま経営にあたっている例は少ない。サラリーマン社長がほとんど。新興勢力には元気な人達がいるが成熟した歴史のある企業ではトヨタぐらいしか自分の知識にはない。
地盤看板といわれ利権を引き継ぐ器として周囲も手放さない。そういった環境が富に強くなっている。家柄が良くとも苦労知らずのボンボンには先を見通す知力など保証の限りにあらずだ。
その点地方の有力者の子弟とはいえ政治家の世界とは縁遠い位置から首相にまで上り詰めた菅義偉は大変な努力家だったことには間違いない。ただ上昇志向は空回りに終わった。ただなんのために政治の世界にいるのかわからなくなって政治屋に成り下がっていたのではないか。政治家としてのポリシーがとうとう見えないままだった。もちろん彼だけのことではないが。そのことが周囲の人材に欠くことにもなったようだ。本来優秀な官僚を手足のように使ってきたはずなのに。ともあれ判官びいきではないがなにか寂しい思いもある。



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