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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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茅葺屋根のルーツはインドア大陸でした…北斗市

2008年08月18日 19時01分41秒 | Weblog
茅(藁)葺屋根は、草の茎を束ね屋根材として使用しています。
その昔、瓦などの屋根材が無かった時に、手軽な屋根として藁、草、萱などが用いられたようです。ファースの家の水分管理と言う技術の発端がこの茅葺屋根でした。
降った雨が、屋根材の萱に浸透貯水して、屋根材が水分でヒタヒタ状態となります。

この水分が、真夏に、その高い気温や太陽熱に熱せられ蒸発します。
その蒸発潜熱(気化熱)で家屋内の熱が放散され涼しくなります。真冬の乾燥期には、この屋根材から水分を家屋内に放散させ、乾燥で住む人から体温を奪う事を防いでいました。
つまり、茅葺屋根は自然の冷暖房装置と言えるような機能を有していたのです。

屋根は、単に雨や雪、風や嵐から住まいを守るだけでなく温熱環境への役割も担っていたのですね。茅(藁)葺屋根のルーツを辿るとインドの赤道に近い地域に行き着きます。
熱帯地方の暑さ対策として進化したような形跡を伺う事が出来ます。
日本の様々な文化は仏教の伝来とほぼ同じように、インドからチベット、中国、朝鮮半島を経て伝わったと言われております。

この夏季休暇に多くの本や資料を目にする事が出来ましたが、この茅葺屋根のルーツがインドであった事は驚きです。25年前、暖かい家、涼しい家をどのようにして実現しようかと、家づくりにおける高気密、高断熱工法に、躍起になって取り組んでおりました。
家における高気密、高断熱は、遣れば遣るほど課題ばかりが押し寄せて来ます。

現在も、キャッチコピーだけに等しい、中身の伴わない気密住宅も多く存在しています。
様々な断熱材の特性を調べれば、長所と短所がほぼ同等となり、断熱性能の劣化を防止手法、施工の困難な気密施工法、気密と矛盾する換気方法など、単純な高気密、高断熱の家などは住んで決して快適などではありません。

快適、健康、高寿命の家づくりには、調湿機能が不可欠であると気付かされたのが、この茅葺屋根の存在でした。ファースの家は、住む人の健康と幸せを念ずると例外なく調湿の出来るオール電化専用となりました。本当の快適、健康、高耐久住宅は、一朝一夕では実現出来ないようです。写真は、連休中の調湿実験データを解析して研究開発室の様子です。

今日の北斗市はまさに肌寒さを感じさせる一日でした、明日は札幌に移動です。
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