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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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誰にも旅立ちの時がある…東京~函館~北斗市

2006年12月27日 18時42分41秒 | Weblog
今日の羽田空港は、既に休暇を取って里帰りする人や今年最後の仕事で駆け回るビジネスマンと思われる姿が多くありました。その中で海外に留学のために羽田空港にやって来た母子との姿が印象的でした。お母さんと思われる40歳代半ばの方が、息子と思われる20歳前後の青年を心配そうに下から見上げながら、大丈夫、大丈夫!と励ましておりました。
その青年の方は、そんなに励まされるような寂しそうな表情は見えないのですが…

出国は国内の別な空港かららしく、荷物は既にカウンターに預けて身軽な服装でした。
青年とほぼ同じく搭乗者待合室に入るためにチェックゲートを潜りましたが、お母さんが飛び出して来て、青年の両腕を掴んで大丈夫!大丈夫!元気でね!そして大きな涙をポロポロとこぼしながらも笑顔を作ろうと必死でした。状況からみて、きっと母の女手で息子を育て上げ、その一人息子が海外留学をするのだろう…
大丈夫!大丈夫!と言う言葉はお母さんが自分自身に言い聞かせている言葉なのですね。
彼女は大粒の涙を流しながらも、最後まで笑顔を崩しませんでした。

ゲートを潜った後に青年と話が出来て、色々と聞く事が出来ました。やはり、乳飲み子の頃に離婚し、お母さんが看護婦を行って彼を育てたと言います。親子喧嘩などもした事がなく、本当に仲の良い母子だと言います。留学はお母さんの方から彼に薦めたと言います。乳離れ、子離れが出来なければ双方が不幸になると言うお母さんの判断です。
このような感性を持つ母親も居たんですね…彼は2年間、ヨーロッパに留学して外国語を学び、貿易関係の企業に就職するのだそうです。
彼がポツリと「2年間、連絡を取り合わない約束です」と述べました。

マザコンの悲劇と言いますが、離婚原因のかなりの割合で母親に頼り切って「乳離れ」出来ない夫の例があります。
ある程度の年齢になったら母親も段階的に突き放す行動も必要なのでしょう。
息子を愛すればこそ、その息子に執着しない母親でなければならない…
親子関係にとどまらず、会社での権限委譲なども自分が手を出す事で部下がいつまでも自立出来ずにいる場合があります。自分が行えば簡単に出来る仕事を、英断を持って任せる事の辛さ…羽田空港で息子を旅立たせたお母さんの心境に似てるのでしょうか。
写真は今日27日午後、羽田空港の滑走路を離陸した飛行機の瞬間を撮りました。

息子の旅立ちはお母さん自身の旅立ちでもあるんですね…2年後に帰国する彼と再会する時、あのお母さんには大声を上げて泣いてもらいたい…
年末のターミナルで様々な人間模様から多くの教訓を得る事が出来ます。
月曜日、宮崎空港で土砂降りの大雨に迎えられ、昨日は羽田空港でその大雨に迎えられ、今日は北海道でその大雨に迎えられ…いづれも飛びたつ時は快晴だったのに…明日は仕事納です。
ファースの家
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