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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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騙されて良かったと必ず言わせて見せます…北斗市

2006年12月18日 18時31分19秒 | Weblog
「私に騙されてください!」必ず「騙されて良かったと言わせてみせます!」これが、平成2年、一番最初のファースの家のお客様に嘆願した言葉です。
ファースの実験ハウス1号棟を身内の住居として完成したのが平成元年、それからひとシーズンを通じて幾つかの試行を繰り返し、確たる自信を持ってお客様に宣言したのが「騙されて良かったと必ず言わせてみせます」の言葉でした。

日清紡績の樹脂化成品事業部に対して木材が収縮して縮んだ時にも密着した樹脂断熱材が離れずに、追随する密着強度とフォーム自体の引っ張り強度にトコトン拘って断熱、気密材を処方研究して戴きました。
出来上がった「ファース専用エアライト」と言う変性ウレタンフォームを内側から外側に向けて発泡しますと断熱と気密の性能が一気に確立されます。天井と壁、床下がこの引っ張り強度の極めて強いエアライトで一体になるため、断熱と気密の性能だけでなく、家を転がしても壊れないと言われるほどの丈夫な家が出来ました。しかし、この家をお客様からお金を戴いて家づくりを行った事がありません。

いくら自信があると言っても、お金を払って建てたお客さまが実際に住んでからどのような評価を戴けるかの不安は誰よりも私が一番に感じていた事は確かです。
その最初のお客様をその気にさせるために用いた言葉が「私に騙されてください」でした。
平成2年12月に家が完成して引越しが終わり、いよいよ住んで戴く事になりましたが、その後の評価が怖くて毎日、その家の前を通りながら家に中々入っていけませんでした。

気になりながらも年明けとなり、腹を決めて年始がわりに酒を持って訪問しました。
そこで思い掛けない対応です。「よく来てくれた、さあどうぞどうぞ、家中どこでも暖かくて、良い家を創ってくれた」…
家族の方々が全員で満面の笑顔で迎えてくれて、奥に通されて正月のお料理をご馳走になりました。
工務店経営を行って来て始めて味わった竣工後の大歓待を受けた瞬間でした。
この建主さんが存在しなければ今のファースの家も無かったかもしれません。

写真は、そのお客様第1号棟の建主さん、渋谷眞幸さんと奥様の睦子さんです。
渋谷さんご夫妻は17年を経た現在も笑顔で迎えてくれます。
そして「騙されて良かった」と…

写真に写っている「ファースAIキット」のコントロールユニットをご覧ください。
並列式のスイッチが並んでいます。この以前に実験用ユニットがあり、これが2号ユニット、その後、家の形にランプを配した3号ユニットとなり、アナログからデジタルに変更になったのが4号ユニット、そして現在、使用されている温度表示式のものは5号ユニットとなります。

この家にファースの家の歴史があり、渋谷さんご夫妻の歴史も一緒に刻まれて行くのでしょう。
今日の北斗市は最高気温がマイナス2℃でしたが、暖かい家を訪問するには最適の天候だったようです。
ファースの家
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