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京都帝国大学の拡張期(大正3~11年頃)を代表するネオバロック風の建物で、国史・考古・地理・美学等に関する分野で収集した資料を収蔵・管理する為の建物(大正3年築・1914)。 当初はL字型の平面プランを持つ建物でしたが大正12(1923)、同14(1925)年及び昭和4(1929)年と3度の増築を重ねて全館完成し、ロの字型の平面プランへと変わりました。 しかし建物の狭隘化や老朽化により資料の活用に次第に困難をきたすようになり、昭和61(1986)年に新たな博物館が完成すると資料はそちらへと移転され、その際にこの建物も背面側が半分ほど撤去され再びL字型の平面プラン(但し当初とは逆向き)へと変わりました。 京都府京都市左京区吉田本町(京都大学吉田キャンパス内) 12年12月上旬他
※参考『京都大学建築八十年のあゆみ』 1977
『近代名建築 京都写真館』 1996
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レンガ造ですが外壁にモルタルを塗り、目地を切って石造風の仕上げとしています。
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鍵がかかっていて中には入れず。
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軽やかで華麗な装飾です。
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玄関頂部のキーストーン(要石)風装飾。
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玄関ポーチの照明台座を真下から見上げる。
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建物の両端には三角形のブロークンペディメント。
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ぺディメントの中央には楕円窓。
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植物の緑と上手く調和していてお洒落上手です。
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正面の櫛形のペディメントでは丸窓になっていて変化を加えています。
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建物の設計は京都大学建築部創設(明治39年・1906)と同時に初代建築部長に任命された山本治兵衛と、山本没後に建築部長を引き継ぐ事になる永瀬狂三の手によるものです。
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