告知。

2011-05-22 19:15:11 | その他・雑記

 長野県伊那市の伊那市創造館様より講演会開催のお知らせを頂きました。 以下本文です↓



来る5月28日(土)13:30~16:00、伊那市創造館3階講堂に於きまして、伊那市創造館開館1周年記念フォーラムといたしまして、「昭和初期のモダン建築」と云うテーマで講演会とパネルディスカッションを行います。

第一部 基調講演
建築家・森山松之助 人と作品
古田智久氏
日本近代史研究家にして、森山研究の第一人者である古田さんを横浜からお招きして、森山作品の魅力、人間としての魅力に迫ります。

第二部 パネルディスカッション
上伊那図書館から創造館へ
図書館時代の当時を知る郷土史家の方や、リニューアル工事に携わった建築家の方を交えて、歴史的な建造物を改修し使い続けることの意義を問います。

こちらからチラシをダウンロードできます。
http://www.inacity.jp/download.rbz?cmd=50&cd=9534&tg=1


 
 ※入場無料、予約の必要はありませんので、興味のある方は是非参加してみてください(管理人)。


 こちらが会場となる伊那市創造館(旧上伊那図書館)です。 昭和5(1930)年築。



旧滋野郵便局

2011-05-22 19:15:02 |  長野県


 しなの鉄道・滋野駅前にある昭和2(1927)年完成の旧郵便局。 疲れた体に元気を与えるミルクココアのような色合いが、「ほっこり」とした気分にさせてくれる建物です。 現在は古物商の看板が掲げられているのが妙にマッチしてますね。  長野県東御市滋野  11年05月中旬
 











旧亀井邸

2011-05-16 19:31:46 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)


 大三坂の坂の途中、元町カトリック教会の真下に建つこの洋風住宅は、評論家・亀井勝一郎(1907~1966)の父である喜一郎によって大正10(1921)年に建てられたもの。 埼玉県秩父市で生まれ、函館での設計活動で才能を飛躍させた関根要太郎(1889~1959)の手によるモダン住宅です。 ピンク色に塗られた建物は下手をすれば軽快感よりも軽薄感が強調されてしまいますが、弓型に張り出したボウウィンドウと波型に緩くうねった切妻面のボリュームバランスが絶妙でそのような印象は微塵も感じさせません。 完成当時、最先端の建築様式でまとめ上げられた建物は、若き建築家の見果てぬ夢が今現在まで続いている事を確信させるかのようです。  北海道函館市元町  11年04月下旬














 ※非公開の個人邸です。 見学の際は十分にご配慮願います。

旧岡田邸

2011-05-15 19:27:51 | 北海道 その他のエリア


 清酒「北の誉」の創設者・岡田重次郎の住宅として昭和8(1933)年に建設。 2度に渡って皇室にもお泊り頂いた事があるという旭川を代表する邸宅です。 現在は旧岡田邸の再生活用を目指す財団法人が建物を取得、動態保存により建物の活用を図っているようです。  北海道旭川市5条通16丁目  11年05月上旬



 建物の北面。 実は全く知らない建物でしたので見つけたのは本当にラッキーでした。 


 ちょっとスパニッシュ風、でしょうか。


 こちらが正面玄関と思われます。






 西面のこの部分は階段室。 内部写真を見ると上の窓と下の窓では入ってくる光の色が違っていてとても幻想的。


 階段室上部の窓。


 西側全景。 大きくて立派な邸宅です。


 左側の出入り口。 こちらは日常的に使用していたものでしょうか。


 ガラスが割れてしまっていますね。 維持管理には並々ならぬ努力がおありでしょう。


 昭和モダンなブラケット。






 庭を囲んでL字型の建物です。




 門扉に括り付けられていたお知らせ。 予定表を見ると毎月一回、日曜日に公開しているようです。


 文化の継承は滞りなく続いていきます。 未来にエールを。

旧水上歯科医院

2011-05-10 20:30:50 | 北海道主要部 (札幌・小樽・函館)


 現在は個人邸として使用されているこの建物は昭和7(1932)年に歯科医院として建設されたもの。 設計者は不明となっていますが施工は地元・小樽で最大手の建築請負であった大虎(大虎組?)という事が分かっています。 建物の規模や雰囲気、建築年代から推察するとRC造のように思えましたが実際は木造3階建て。 実は明治中期から昭和の初めにかけて隆盛を誇った大虎が後に衰退していったのは正にその点、優れた木造建築の技術を持っていながらもRC造という新たな建築技術の波に乗り遅れてしまった事が大きな要因だったといわれています。 この建物を見る時、大虎が衰退していく時期の作品と捉えるか、得意としていた木造技術の集大成と捉えるかによって判断が微妙に変わりそうですが、私には後者の見方でしかこの建物に接する事が出来ません。  北海道小樽市住ノ江1丁目  11年05月上旬

 ※現在は個人邸ですので見学の際はご配慮願います。