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富加城下の町場であり旧街道の要衝として栄えた加治田に残る明治時代の駐在所跡。 創建時の記録は不明ですが、明治6(1873)年に第二十三番取締所が加治田に設置された当時の建物だと伝えられています。 翌年に第二十三番屯所と改称され、明治10(1877)年には上有知警察署加治田分署、その後も交番所や巡査派出所と改称され、戦後になった昭和25(1950)年に駐在所の移転により理髪店(井戸理髪店)へと建物は受け継がれました。 岐阜県富加町加治田 10年08月下旬
※参考『改訂 東海の明治建築』 1976
『東海の近代建築』 1981
※現存せず。
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1階正面はタイル貼りに変わっていますが、2階部分は建築当初の姿が残る。 アーチ型の出入口に扉は両引き戸。
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瓦には・・・ウサちゃん! 何故こんな所にウサギがいるのでしょうか?
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理髪店(現在は廃業)として内部は大きく改変されてしまっています。 当初は1階が巡査詰所と控室、2階は宿直室あるいは取調室になっていたようです。
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漆喰が剥がれ土壁が覗く。 隅石も漆喰をグレーに着色して塗り表したものと分かります。
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屋根は方形(ほうぎょう)、ベランダの屋根は起くりがついて懸魚も備わる。
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ヨレヨレの状態。 県内最古の擬洋風建築のようですが…。
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昭和25(1950)年まで地域の安全を守りました。 今度は誰がこの建物を守ってくれるのでしょうか。