大正館

2006-11-30 07:00:08 | 山梨・新潟


 大正13(1924)年築の旧映画館。 当時の映写機も残るこの建物は現在は人形屋さんの店舗のようです。 通行量の多い国道20号から一本外れた通りに面して、今日もお客様の来訪を待ちつづけています。 意外にも(?)登録文化財。  山梨県上野原市上野原1404  06年06月中旬

旧志雄郵便局

2006-11-29 07:04:39 |  石川県



 昭和8(1933)年築。 騒がしい外観とはうって変わって現在は使われていないのか寂しそうな様子。 こういう建物は長い間放置されていて、あるとき急に無くなってもそこに何があったか思い出せない、という事が多い気がします。 古い郵便局舎は総じて哀愁を湛えた作品が多く個人的には好きなのですが、この建物もいつのまにか人々の記憶から消えていってしまうのかもしれません。  石川県宝達志水町小浦(しお)  06年08月中旬

 ※追記  07年解体されたようです。

旧日高種畜牧場事務所

2006-11-28 07:08:21 | 北海道 その他のエリア




 日本中央競馬会(JRA)日高育成牧場の正門を抜けると左手に見えてくる建物。 明治41(1908)年に完成した旧牧場事務所であり、現在はメモリアルホールとして種馬改良の歴史資料等が展示されています。
 競走馬の約8割を生産するという日高地方。雄大で時に厳しい大自然が若駒達を鍛え、来るべき困難な競走馬生活を勝ち抜く為に日々試行錯誤の上で育成・調教が行われています。  北海道浦河町西舎535-13  06年05月上旬

旧帯広湯

2006-11-27 07:15:32 | 北海道 その他のエリア




 現・相原求一朗美術館。 昭和2(1927)年築の公衆浴場で、帯広市民の憩いの場として長年親しまれてきましたが95年をもって廃業。 建物は寄贈され中札内村に移築した後、美術館として新たに出発する事になりました。
 
 ※関係者さまより「個人で保存しようと思っていたところ、六花亭からお話があり寄贈したものです。」というご指摘を頂きましたのでお詫びして訂正致します。 

 木造・札幌軟石積み外壁の建物はきれいに改修され美術館としても全く違和感の無い仕上がり。 旧三井金物店の石倉(最後の写真 大正元年築・1912)も移築され坂本直行デッサン館として共に公開されています。 なお、ここの美術館内の建物と建物を結ぶ足元の木道は、かつての国鉄広尾線の枕木が使用されているそうです。  北海道中札内村(なかさつないむら)栄東5線172-1  06年05月上旬

 ※写真の変更、本文に加筆修正・訂正を行いました。

弘前昇天教会

2006-11-26 08:16:32 | きた東北 (青森・秋田・岩手)




 J・M・ガーディナー設計による煉瓦造りの教会堂(大正10年築・1921)。 朝夕の礼拝を告げる鐘の音、海を越え120年以上もの長きに渡り響きを奏でる米・ショーニンガー社製のリード・オルガン。 青森ヒバ材が多用された聖堂は、何時・何人にも開かれています。  青森県弘前市山道町7  05年08月中旬

 ※現役の教会ですので見学の際は充分な御配慮をお願い致します。

小鹿谷公民館

2006-11-25 06:11:19 | 島根・鳥取





 小さな集落のはずれにかつての鳥取家庭裁判所の建物(昭和3年築・1928)が移築されています。 この日は子供達の集まりがあるらしくスピーカーがそのことを告げている。 傍らで写真を撮るここでは異邦人でしかない私に、臆面も無く朝の挨拶を投げかけ建物に飛び込んでいく子供たち。 朝の静寂を打ち破る彼らの賑やかな喚声が外にも漏れ出している。 ここには忘れかけていた昔ながらの日常があるのかもしれない。 こんな情景がいつまでも続けばいいと心から願った。  鳥取県湯梨浜町小鹿谷(おしかだに)261  06年11月上旬他

静嘉堂文庫

2006-11-24 07:04:23 |  東京都



 大正13(1924)年築。 日本というよりは、どこかヨーロッパの森の中にあるような佇まい。 日中の貴重な古典籍を所蔵する為に岩崎家により建てられたものだといいます。 隣接する美術館には世界に3点しかない曜変天目茶碗が所蔵されており見学したかったのですが、休館中でしたので願いは叶わず(静嘉堂文庫も一般には内部公開されていません)。  東京都世田谷区岡本2-23-1  05年12月上旬他

四階楼

2006-11-23 07:38:50 | 岡山・広島・山口






 旧四階荘。 平成3年まで旅館業を営んでいましたが、現在は上関町郷土史学習館(向かって左手の2階建ての建物)が付設され、無料で見学できる施設になりました。
 元々は明治12(1879)年に迎賓・宿泊施設として施主・子方謙九郎(幕末の第二奇兵隊に所属)により建てられたもの。 正月早々の訪問の為内部には入っていませんが、3階の唐獅子牡丹や4階の天井にある鳳凰の鏝細工、フランス製のステンドグラスなど見所が多そうです。 良く見ると4階の四隅にも龍の鏝細工があるなど、外観だけでも賑やかで興味をそそる建物になっています。  山口県上関町室津868-1  06年01月上旬他

 ※09年9月中旬再訪し内部見学。 写真の追加・変更を行いました。

山口高校記念館

2006-11-22 07:06:26 | 岡山・広島・山口








 旧制山口高校講堂として大正11(1922)年に完成。 玄関ポーチの上をベランダとしマンサード形の切妻の両側には対になった塔屋、そして爽やかなブルーの外観が目に眩しく映ります。 私が訪れたのは元旦の朝早くだったのですが、天気にも恵まれ心も晴れ晴れとした気持ちになりました。  山口県山口市糸米1-9  06年01月上旬他

旧上九一色郵便局

2006-11-21 07:10:55 | 山梨・新潟





 明治45(1912)年築のハイカラ郵便局。 かなり辺鄙な所にあるのですが、ここはかつての中道往還(山梨と静岡を結ぶ街道の一つ)沿いであり、道路事情の変化や村の主要建物の移転によりここだけ取り残されてしまったそうです。 局舎は関東大震災(大正12年・1923)でもびくともしなかったというほど良質の木材を使って建てられており、90年以上たった現在でも状態は良さそうに思えます。 平成の大合併により北部は甲府市、南部は富士河口湖町に編入され、上九一色村の名前は今年(平成18年)で消えてしまいました。  山梨県甲府市古関町3306  05年10月下旬他

水上写真館

2006-11-20 07:13:31 | 山梨・新潟


 大正15(1926)年築。 旧漢字使いが時代を感じさせます。 建物が若干波打っているのが心配なのですが・・・いつまでも残しておきたい街の風景。  山梨県北杜市須玉町藤田  05年11月中旬

 ※追記 明治村に移設の候補にも挙がったようですが他の同種の建物が解体される事になり、そちらが移築された為にこの建物は残ったようです。

毛馬内カトリック教会

2006-11-19 08:21:33 | きた東北 (青森・秋田・岩手)



 昭和5(1930)年築。 白く塗られた外壁は青空の下で一層に輝きを増し、木々に遮られながらも誇り高くその姿を見せてくれています。   秋田県鹿角市十和田毛馬内下小路25-567  05年11月中旬他

 ※08年08月中旬再訪。 写真の追加変更、本文に加筆修正を行いました。


 ※おまけ  

 こちらは城ノ下にあった旧十和田営林署(昭和9年築・1934)の建物。 08年に再訪しましたが取り壊され、跡地には新しいアパートが建っていました。

愛恵まちづくり記念館

2006-11-16 07:08:12 |  東京都






 愛恵学園の幼稚園舎として昭和5(1930)年に建てられる。 この付近一帯は急激な人口増加により町としての整備が整わないままに肥大化し長年の杞憂となっていましたが、防災・居住環境の観点からまちづくりが進められ、その一環としてこの建物も足立区が整備しコミュニティ施設として活用される事になりました。  東京都足立区関原1-21-9  05年04月上旬

 ※08年04月上旬再訪。 写真の追加変更を行いました。