2009年、秋。

2009-11-30 18:49:30 | その他・雑記

 岩見印刷 S5  茨城県常総市


 水道山記念館 S7  群馬県桐生市


 三吉湯(詳細不明)  群馬県桐生市


 森合資会社事務所(右) T3  群馬県桐生市


 旧桐生高等染織学校本館・講堂 T5  群馬県桐生市


 日本煉瓦製造株式会社旧事務所 M21頃  埼玉県深谷市


 児玉町旧配水塔 S6  埼玉県本庄市(旧児玉町)


 旧煙草専売事務所???(違う可能性大) S6  埼玉県小川町


 明治学院大学記念館 M23  東京都港区


 明治学院大学インブリー館 M22頃  東京都港区


 オランダ王国大使公邸 S2  東京都港区


 旧宮川銀行 M15  長野県茅野市


 片倉館 S3  長野県諏訪市


 旧林家住宅 M40  長野県岡谷市


 諏訪の紅葉。


 ビストロ・オヂ T13  東京都杉並区


 C邸 S初  東京都杉並区 


 田園調布の家(大川邸) T14  東京都小金井市(江戸東京たてもの園) 


 前川國男邸 S17  東京都小金井市(江戸東京たてもの園)  


 常盤台写真場 S12  東京都小金井市(江戸東京たてもの園)


 都電7500形  東京都小金井市(江戸東京たてもの園)


 武居三省堂(左)、花市生花店(右) ともにS2  東京都小金井市(江戸東京たてもの園)


 村林ビル S3  東京都江東区  設計・関根要太郎  


 中央築地六郵便局 S5前後  東京都中央区


 明石小学校 T14  東京都中央区


 東洋精機本館 S16  兵庫県尼崎市


 旧大庄村役場 S12  兵庫県尼崎市


 旧尼崎信用組合本店事務所 M30代?  兵庫県尼崎市


 旧尼崎信用組合新本店 S5 兵庫県尼崎市 


 旧尼崎共立銀行本店 T12  兵庫県尼崎市


 旧開明小学校 S12  兵庫県尼崎市


 旧尼崎警察署 T15  兵庫県尼崎市


 旧尼崎紡績会社本社 M33  兵庫県尼崎市


 旧堀内医院 T14  兵庫県尼崎市


 旧ナショナル・シティ銀行住宅 S4  兵庫県西宮市


 旧山口吉郎兵衛邸 S8  兵庫県芦屋市


 旧山芦屋会館 S12  兵庫県芦屋市


 武庫川女子大学旧本館 S14  兵庫県西宮市


 宝塚ホテル T15  兵庫県宝塚市


 旧宝塚文芸図書館 S6?  兵庫県宝塚市  


 旧宝塚音楽学校 S10  兵庫県宝塚市


 旧神戸銀行 T12  兵庫県宝塚市


 旧諏訪家住宅 T12  兵庫県宝塚市


 旧池田実業銀行本店 T14  大阪府池田市


 K家住宅 S5  大阪府池田市


 旧加島銀行池田支店 T7  大阪府池田市


 元・実業家の住宅 S2  大阪府豊中市


 豊中カトリック教会 S14  大阪府豊中市


 S家住宅 M前期  群馬県桐生市


 旧大間々銀行本店 T10  群馬県みどり市 


 ながめ余興場 S12  群馬県みどり市


 両毛線・小俣駅前不明物件(旧教会? 詳細不明)  栃木県足利市


 旧葛生郵便局 S初  栃木県佐野市(旧葛生町)


 旧秋田輸出織物 T期  栃木県佐野市


 旧川島石材問屋事務所 S6~7  栃木県岩船町


 兎に角あれこれと忙しく、ブログの更新・修正もおぼつきません(タメ息)。 年内はグダグダ致します。。。 

日本基督教団 岩沼教会

2009-11-26 19:58:47 | 南とうほく (宮城・山形・福島)





 天に向かってすっくと伸びた尖塔が印象的なこの教会は昭和5(1930)年に建てられたもの(旧岩沼一致教会)。 戦時中は憲兵隊の事務所とされたり鐘楼の鐘を供出されるなどしたようですが、琥珀色のアーチ窓から降り注ぐ柔らかな光に包まれるとそのような受難さえも忘れてしまうくらいの暖かさを感じます。 設計者は不明ですが『宮城県の近代化遺産』(2005)ではウォーリブス建築事務所?となっており、その微妙な名前にまさか誤植!?かとドキリとしてしまいます。。。   宮城県岩沼市桜2-3-2  08年11月上旬

 ※現役の教会です。 見学の際はご配慮願います。

共益会館

2009-11-20 07:11:36 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)





 町内会館として昭和2(1927)年に建設され、店舗や集会所、宴席として使用される。 2階部分は全て和室、3階も当初は和室でしたが戦後に板床に改装し、進駐米軍兵士専用のダンスホールとして使用されました。
 訪問当時、一階の飲食店を除けば全て空家のような雰囲気でしたが、嫌な予感は的中、どうやら今年(2009年)の6月頃に解体されたようです。 3階の窓の手摺りの下部の処理の仕方や屋根の四方に開いたドーマー(牛の目窓?)など、大正~昭和初期の匂いが深く感じられる建物だっただけに残念です。  栃木県足利市通3-3525  08年10月下旬

 ※現存せず・・・?

杤木ビル

2009-11-19 07:10:04 | 福岡・長崎・佐賀





 造船と船舶代理業を行う杤木商事の本社屋として大正9(1920)年に建設。 ちょっと見た限りでは2階と3階の窓の間に菱型のタイル装飾があるのが目に付く位のシンプルな建物ですが、面白いのは表と裏、2か所に玄関が備わっている点。 それも表側(道路側)よりも裏側(海側)の玄関のほうが横幅が広く、上部の装飾も凝っていて堂々としています。 資料によると裏玄関には風除室まであるようなのでどうやら正式の玄関はこちらになるようです。 建物の上に架かる若戸大橋(開通・昭和37年 1962年)により若松と戸畑が短距離で結ばれ陸上での往来が頻繁になるまでは、船でこの建物の裏手に乗り付けるのが日常の光景だったのでしょうか・・・?  福岡県北九州市若松区本町1-15-10  05年04月下旬他

岩出建設大阪支店

2009-11-18 07:15:52 |  大阪府




 古典様式で飾られた旧銀行建築(大正9年築 1920)。 資料により旧三菱銀行九条支店とも旧川崎貯蓄銀行ともなっているのですが、銀行の沿革を検索した限りでは後者のほうが正確のような気もします。 訪問時はこの界隈では唯一無二といっていい存在でしたが、この後に解体されてしまい現存していません。  大阪府大阪市西区千代崎2-25-9  08年01月上旬

 ※現存せず。

豊岡カトリック教会

2009-11-17 07:10:05 | 京都・兵庫





 「鉱山王」と呼ばれた中江種造(1846~1931)の別荘として大正11(1922)年に建設。 屋根の部分には和風っぽさも感じさせますが、壁面を2色のタイルで覆い細部に控えめな装飾を施して和洋をミックスさせた落ち着いた建物にまとめています。 中江種造は生野銀山の開発や足尾銅山・草倉銅山などの経営で財を成した人物。 この建物は昭和25(1950)年に豊岡市に寄付され、翌年に現在の豊岡カトリック教会に売却されました。 広いお庭には池もあり裏手には緑が広がる環境の良さそうな場所に建っています。  兵庫県豊岡市妙楽寺28  08年10月中旬

 ※現役の教会ですので見学の際はご配慮願います。
  参考  『兵庫県の近代化遺産』  2006

旧東亜温泉

2009-11-16 07:10:40 | 愛媛・香川





 先日紹介した角本金栄堂から東に歩くこと数分、通りから一歩下がった所にある旧東亜温泉の建物は昭和2(1927)年の築。 2階建てですが階高があるので他の建物より頭ひとつ飛び出していて非常に目立つ存在です。 正面部分には4本の柱型、色ガラスの入った欄間窓や窓上のアーチ型の装飾など、平面的な建物が立体的に見えるように工夫が凝らされています。 裏手に続く平屋の建物は旧浴室でしょうか。  香川県坂出市室町  09年07月中旬

 ※現在は個人邸(?)のようなので、見学の際はご配慮願います。


 ※おまけ  こちらは八幡町ある旧八幡湯(昭和初期築?)。 裏手は見ていませんが、壁面全体に玉石が塗りこめられているのが他では見ない大きな特徴になっています。 こちらも現在は個人邸としての活用。



 旧八幡湯のそばで見つけた建物。 詳細は不明です。 


栃木病院

2009-11-15 20:21:52 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)







 栃木病院の建物は大正2(1913)年の築。 いかにも大正ロマンといった雰囲気が漂う素敵な洋館病院です。 1階の外壁が板張り、2階が漆喰塗りでハーフティンバー風の仕上げというのは以前紹介した栃木市役所別館と同じ構成になっていて、正面から見ると微妙に左右対称が崩れ、屋根に塔屋(こちらは屋根窓?)が載る点なども似ています。 設計者は不明ですが一説には横浜在住の建築家に依頼したものとも云われ、港町のエキゾチックで新しい時代の風を、この歴史ある「蔵の街」に吹きこんだようにも感じられました。  栃木県栃木市万町13-13  08年11月下旬

 ※現役の病院です。 見学の際は十分なご配慮を願います。

ZAIM(旧大蔵省関東財務局横浜財務事務所)

2009-11-13 07:12:05 |  神奈川県






 秋色のスクラッチタイルに包まれたシックな建物は、昭和3(1928)年に建てられた日本綿花(ニチメン)の横浜支店だった建物。 基礎の部分にローマ数字で1927年と刻まれていて竣工年が合致しないのは不思議ですが、名手・渡辺節の手になる建物は植物模様のレリーフや柱頭飾りのペガサス、建物上部に配されたロンバルディアバンドなどが大変美しく、彼の代表作である大阪ビルヂング(ダイビル)や綿業会館、あるいは神戸の商船三井ビルディングなどにも劣らない知的さや品格といったものを感じさせます。 冬の訪れは黄色に紅葉したイチョウの葉との調和がその美しさに一層の拍車をかける季節の訪れとなります。  神奈川県横浜市中区日本大通34  06年10月下旬他

グランドアパート

2009-11-12 07:05:23 | 島根・鳥取




 昭和5(1930)年築の旧住宅。 正確に言うと向かって左側が昭和5年で、屋根が一段下がった右半分が昭和21(1946)年のもの。 この建物は終戦後に進駐軍が接収し、1階をダンスホール、2階を将校の宿舎として改装し、その際にテラスのある右半分が増築されました。 接収解除後はダンスホールはそのままに2階をホテルとして営業しましたが、その後アパートに改造。 玄関ホールにある螺旋階段は仁風閣を真似たもので、賛恢病院(明治44年頃築 1911頃)から移築してきたものだそうです。  鳥取県鳥取市上町  06年11月上旬他

 ※参考  『鳥取県の近代化遺産』 1998


 ※おまけ  グランドアパートの近くで見つけた個人邸。 大正12(1923)年頃築のO家住宅でしょうか?



旧日立航空機立川工場変電所

2009-11-11 07:06:57 |  東京都






 多摩都市モノレールと西武拝島線が交錯する玉川上水駅のほんの少し北東側、緑あふれる公園の一角に建つ小さな建物は、航空機のエンジン製造の為に建設された東京瓦斯電気工業(後の日立航空機)へ電気を送る為に設置された、かつての変電所の建物です(昭和13年築 1938)。 昭和20(1945)年に米軍機の機銃掃射やB29による空爆により多数の死傷者と共に工場は大破しましたが、この建物は奇跡的に生き残り、壁面に無数に開いた銃爆撃痕の補修も無いまま内部設備の更新のみで平成5(1993)年まで変電所として使用されました。
 
 駅周辺には高層の都営住宅やマンションが建ち並び、休日ともなると多くの家族連れで公園は賑わっています。 生々しい傷跡を抱えた建物は子供たちに戦争の悲惨さをもの言わぬ証人として訴えかけているようでした。  東京都東大和市桜ケ丘2 東大和南公園内  06年12月上旬他

旧群馬県蚕業取締所境支所

2009-11-10 07:10:21 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)




 蚕業取締所の役割は蚕(かいこ)の伝染病である「コウジカビ病」や「微粒子病」を防ぐ為のもので、ここで顕微鏡の検査により良種の蚕種(蚕の卵)だけが流通するよう指導・管理を行いました。 境支所は当初、伊勢崎蚕病予防事務所境出張所として明治39(1906)年に設置されたもので、この建物は昭和2(1927)年の建築。 正面扉の上には建物と桑畑を描いたステンドグラス、玄関ポーチと同一意匠で二段の弧状に迫り上がったパラペット、そして衛生面に配慮して水洗トイレが設置されるなど、戦前の群馬の近代化を支えた蚕糸業に恥じない内容を持った立派なものになっています。 昭和33(1958)年に建物は民間払い下げになり、現在はまた伊勢崎市が所有しているようですが、アール・デコ調の門柱の間から覗く限り訪問時は空家のようでした。  群馬県伊勢崎市(旧境町)境672  09年02月下旬

 ※写真が一部大きくなります。
  参考 『群馬県近代化遺産総合調査報告書』 1992

角本金栄堂

2009-11-09 07:08:30 | 愛媛・香川




 坂出のアーケードが続く商店街の東端にあるのがこの建物(昭和9年築・1934)。 当時、坂出の商工会理事であった施主の角本氏が、地元大工を神戸に連れ建築見学させて建てたものと伝わります。 現在は1階部分は喫茶店になっていますが、当初は1階が菓子問屋、2・3階は畳敷きの和室を設えた住居部分にあてられていました。 港で栄えた坂出の商店街も今や車社会となって人の流れが変わり、昼間でもどこか薄暗く寂しげな風が吹くばかりです。  香川県坂出市元町1-10-22  09年07月中旬

 ※参考 『香川県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』 2005

西欧館

2009-11-08 18:51:34 | 南とうほく (宮城・山形・福島)



 旧大東京火災海上保険仙台支店(昭和11年築 1936)。 第二次大戦末期の仙台大空襲で市内中心部が焦土と化し付近一帯も焼失した中、この建物は全窓に鉄製のシャッターが備わっていた為に焼失を免れました。 設計者は早稲田大学に建築学科を創設した佐藤功一(1878~1941)。 角柱の柱頭飾りやパラペットなどに古典的様式を交えながらも重厚には振らず、全体的には軽快な感じのするモダンな建物に仕上げています。 昭和41(1966)年に背面にRC4階建を増築。  宮城県仙台市青葉区大町1-1  05年09月中旬他

カトリック多治見教会神言修道院

2009-11-06 07:12:14 | 愛知・岐阜








 国道19号を離れて緩やかな坂道を登っていくと見えてくる教会(昭和5年築 1930)。 東西に伸びた赤い屋根と屋根窓、そして聖堂へと続く入り口部分に載っかる尖塔が視野いっぱいに広がりとても印象的です。 建物の設計はドイツ生まれのモール神父によるものと云われますが、聖堂内の装飾に菊や蓮といった和の意匠が使われている事から日本人棟梁が神父の指示を基に行ったとも推察されます。 聖堂内は当初、白漆喰仕上げでステンドグラスがあるだけの大変質素なものでしたが、壁画が描かれ祭壇が造られるなど次第に装飾豊かで荘厳なものへと変わってきたようです。   岐阜県多治見市緑ヶ丘38  09年10月中旬