旧東川手村役場

2009-04-07 07:17:57 |  長野県



 信号待ちの車内から屋根の換気窓に気が付いて、“ねこまっしぐら”的に向かって見つけた建物。 ネット検索で昭和6(1931)年築の旧村役場らしいという事は分かりましたが、それを確認出来るような資料も持ち合わせていなくて保留物件にしていました。 ・・・が、しかし、記事にでもしようかと思って久々にこの建物を検索にかけてみたら、去年(2008年)の暮れに解体されたような情報が。 こんな事になるならば、もっと早くに紹介しておけば良かったですね・・・。 少々野暮ったさが残りますが、2連のアーチ窓や半円の換気窓などが可愛らしい建物でした。  長野県安曇野市明科東川手  08年05月中旬  現存せず?   

 ※写真が一部大きくなります。 


 ※おまけ こちらは同じ時に見つけた不明建物(距離的には少し離れます)。 土蔵造りの旧郵便局で、火避けの呪(まじな)いか屋根には一対の鯱が載り、懸魚には波に躍る魚の姿が彫られています。 空家のようでしたが、いつ頃の建物なのかはサッパリ分かりません。。。  明科中川手栄町 



白楊会館

2009-04-06 07:05:09 | 愛媛・香川




 愛媛女子師範学校の同窓会館的施設として昭和9(1934)年に建設。 戦争の為、女子師範学校は昭和18(1943)年に廃校になりましたが、この建物は終戦後も卒業生たちの手によって様々な用途に用いられ守り続けられました。 しかし年月を重ねると共に利用される事も少なくなり、近年は忘れ去られたような存在になっていたそうです。 何年か前に喫茶店兼インテリア雑貨のショップとして再生されたようですが、現在も営業が続いているのか確認が取れません・・・。  愛媛県松山市須賀町4-13  07年10月上旬

松山高校記念館

2009-04-03 07:11:35 | 埼玉・千葉





 旧制松山中学校校舎(大正12年築 1923)。 屋根の上に塔屋や換気窓、軒上飾り(?)を載っけ、車寄せのある正面部分を中心にして賑やかで派手派手な建物。 学校というより遊園地やテーマパークの建物と言ってもいいような楽しさが感じられます。 当初はコの字型の平面を持った建物でしたが、この手の建築物が保存される時の常套手段、両翼を切り落とす方法により正門脇に移築されました。  埼玉県東松山市松山町1-6-10  08年03月中旬他

海岸ビル

2009-04-02 07:10:42 | 京都・兵庫







 近代建築好きにとって、神戸の旧居留地に於ける海岸ビルと商船三井ビルディングが建ち並ぶ姿は、贅沢この上ない景色のひとつ。 今回紹介する海岸ビルは大正7(1918)年に三井物産神戸支店として建てられたものですが、阪神大震災で被災し解体され、新しい高層ビルの低層部分に旧建物の外壁を再利用する形で復元したものだそうです。
 外観を見ていると後ろのガラス張りのビルが浮いて載っているような不思議な感覚を受けますが、他のいわゆる「かさぶた」的な復元をされたものに比べると遥かに違和感はありません。 内部に入ってみれば二重構造になっているのは一目瞭然ですが、都市の景観の連続性・不変性を守るという観点から考えれば、現在望みうるベストな方法での保存が為されたのではないかと思いました。  兵庫県神戸市中央区海岸通3  08年12月下旬

旧丸山変電所

2009-04-01 07:06:07 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)






 明治45(1912)年に碓井線(横川ー軽井沢間)の電化工事に伴って建設された煉瓦造りの変電所。 写真手前の蓄電池室と奥の機械室の2棟から成っています。 昭和38(1963)年に新線の開通と共に廃止され荒廃しましたが、平成14(2002)年の復元工事で耐震化が図られるなど綺麗な姿に修復されました。 かつての廃墟然とした孤高の存在感は無くなりましたが、裏手の一部には長年の風雪に晒されたセピアの世界が僅かながら広がっています。  群馬県安中市松井田町  05年08月下旬他