坊主の家計簿

♪こらえちゃいけないんだ You
 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

ロクデナシの共生論

2011年06月19日 | 坊主の家計簿
 本日の名言。

【「飲用茶にすれば問題ない」(by静岡県知事)
 (http://www.asahi.com/special/10005/TKY201106180410.html

 そういう問題ではないねんけどなぁ。。。ここにも集団ヒステリー状態の人が(笑)

 っちゅうか、結構、これって笑ってられない。
 当然、全ての静岡茶が危険である、というわけでもなく、また、何やら静岡以外のお茶の可能性もあるらしいが、そんな問題ではない。問題なのは、日本からの食品から基準を超える放射性物質が発見され、そこの知事が逆ギレしたという事である。
 これは単純に逆にして考えればエエわけであって、フランス製の紅茶から基準値以上の放射性物質が発見されて、そこの知事(フランスにあるのかどうか知らん)が、「飲用茶にすれば問題ない」と言ったら、「お前が飲め!」であり、「輸出して来るな!」である。客商売でいうなら信頼性ゼロである。ゴキブリが入ったラーメンを出されて「ああ、ちゃんと火は通ってるから大丈夫」って、「そんな問題と違うわ!」である。きっと、この報道がフランスに流れていたならば、フランスの2チャンネルは祭状態ではないのか?まあ、原発大国フランスなので放射能に関しては寛大なのかも知れないが。。。って、そんな事はないわな。
 
 まあ、フランスの多くの人にとっては『静岡』でなく『日本』なんだし、日本からやって来た食品に基準以上の放射性物質が発見されて、知事、逆ギレのコメント。
 中国産の餃子事件の時にヒステリックになって「中国の食品は危ない!」でしたやん。そら、ヒステリックになって当然やし、それが『放射性物質』というものになって、日本が中国の立場。
 あの時に、中国産の食品の安全性を問うテレビ番組、やたらと多くなかったっけ?中華料理屋にも「当店では中国産の野菜は使っていません」なんぞと。あれが、フランスでの日本になるのだろう。フランスのマスコミがが、日本のマスコミと同じ反応をするならば。
 で、静岡県知事はブラックジョークで有名人になったりするのかも知れない。フランスの笑い飯が

 「おい、この紅茶、ウンコ入ってるやんけ!」
 「大丈夫、大丈夫、飲用茶にしたら問題ない」

 なんぞとネタにしたりするのだろうか?

 あるいは、フランスの出川哲朗が「ヤバいよ、ヤバイよ」なんぞと言いながら、「飲用茶にすれば問題ない」というフランスの上田に飲まされたりするのだろうか?

 え~。。。疲れているので、イマイチ思い浮かばない。。。

 今後、静岡県議会でこの発言が問題になり、静岡県知事を辞任せざるを得なくなった時は、是非、大阪へ。丁度、隣の神奈川県の前知事が吉本入りするみたいだし、最早「飲用茶にすれば問題ない」という持ちギャグもあるわけなんだし、前神奈川県知事よりも当初の人気は出るだろう。
 あ、そのうちに「本当に見たくないのか」が持ちギャグの菅直人まだ総理も吉本入りするかも知れない。菅直人には、吉本お決まりの食堂シーンでカイワレを食べてて「お前はまたカイワレ食べとるのか!」と辻本辺りに頭を殴られて笑いを取れる強みがあるので、菅直人まだ総理には当初の人気では負けるであろう。
 しかしながら、芸人は積み重ねである。『エンタ芸人』と呼ばれた多くの芸人に対して、桂ざこばが「あんなもん、芸人殺しの番組やんけ。みんな潰されるで」と言っていたが、多くはざこばの予言通りになった。
 静岡県の川勝平太知事は、今の所の持ちギャグはひとつである。しかしながら、多くの『ベテラン』と呼ばれる芸人が、あるいは本格派を目指す芸人がギャグに頼らない所を見習って頂きたい。ブラックマヨネーズの「ヒーハー」にしても「どうかしてるぜ」にしても、どうでもええギャグであり、ブラックマヨネーズはギャグがなくとも面白い。三枝の「いらっしゃい~」なんぞ筆頭であろう。人間国宝を目指す桂三枝にとって「いらっしゃい~」のギャグは添え物にしか過ぎない。タマに使う掴みにしか過ぎない。観客も三枝が「いらっしゃい~」だけならとっくに飽きている。
 故に、静岡県の川勝平太知事が誰に弟子入りするのか、それともNSCに入るのか知らないが、決して「飲用茶にすれば問題ない」だけに頼らず、お笑い芸人の道を精進して頂きたい。
 
 っちゅうか、検索したら川勝平太知事は大阪出身の京都育ちらしいやんけ。ほな、吉本新喜劇の音楽はDNAに刻み込まれているはずである。そう考えると「飲用茶にすれば問題ない」もジョークだったのかも知れない。見事にすべったが。。。
 まあ、食堂の店員役(吉本新喜劇としてはかなり重要な役)で

 川勝(「いらっしゃい」と言って客にお茶を出す)
 客A「なんやこれ、しょんべんやんけ!」
 川勝「飲用茶にすれば問題ない」

 辺りから始めるというのはどうだろうか?


 何やら、大阪は世界で12番目の住みやすい都市らしい。

 http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19641720110221

 何が住みやすいのか解らないが、とりあえず『ひったくり』なんぞは、まあ、最近は知らんが34年間ワースト1であったわけだし、街の誰しもが「あそこに立っている人はシャブの売人」であったり、半ば公然なのかどうか知らないが非公認の賭場も簡単に見つかる。前にヤクザ立っとるし、一目瞭然。
 そんな治安の悪い都市なんだが、隠れた真宗王国である大阪には「お互い様」という概念がまだあるし、この『お互い様』の『様』は、ロクデナシだったりするし。「まあ、んなもん、お互いロクでもないもんでんがな」である。だから、「本音の街」なんぞとも言われたりするのだろうし。

【無免許で単車を乗り回しては事故をおこして罰金を出して、それでも学校に居つかんちゅうのがおって、それに対して部落研の生徒が、「お前、今度単車に乗ったらしばき上げんぞ!」と、こう言うわけです。こういう言葉にこめられている、ほんとうの人間の温かさ】(河田光夫『親鸞と被差別民衆』より)

 の、街である。
 
 横山ノックが強制わいせつ罪で捕まった時も「んなもん、ノックの横にミニスカートで乗る方が悪い」という意見が多い、女性解放の人にとったら怒り狂う「なんて人権感覚に遅れた」なんだろうが、その『人権』の意味が違っている街である。人間の業、哀しみからの『人権』という言葉が適確かどうかは知らないが、流転(♪わかっちゃいるけど辞められない)の哀しみを『お互い様』として感じ合える街、人間の街である。

 大阪では一家に一台たこ焼き機がある。大阪では子どもの頃からたこ焼きを自分で焼く。
 たこ焼きは最初から丸くはならない。最初はいびつである。粉をダシで溶いたものをたこ焼き機全体に流し、たこ焼きを刺すヤツで間を区切り、中に押し込めつつ、ひとつひとつのたこ焼きを丸く仕上げて行く。
 そういう作業の中で、すんなりと丸くなってくれるたこ焼きもあれば、そうでないのもある。いびつさは『それぞれ』である。それぞれのいびつなたこ焼きをコロコロしつつ、無意識のうちにそれぞれの人生を投影しているのである。心の中で、自分や、友達や、キライな人間の名前を無意識のうちに思いつつ、それでも、はみ出た部分を中に押し込んだり、なかなか丸くならないのも決して見捨てずに丸くたこ焼きにして行く。
 仕上がったたこ焼きもバラバラである。タコは高価なのでひとつひとつ入れるが、その他のネギや、天かす、紅ショウガ等は適当である。適当だからそれぞれの味がある。ひとつひとつの味がある。「あ、これ、紅ショウガは入り過ぎやで」なんぞと言いつつも美味しく食べる。それぞれ、ひとつひとつのたこ焼きの味の違いが、それぞれの人々の味の違いである事を大阪人はたこ焼きを焼く事によって無意識に感じ取っているのである。
 また、たこ焼き機の場所で熱の違いがあるので、焦げたりしてしまう場合もある。焦げて美味しくなくなったたこ焼きも自分が作ったたこ焼きである。だから、食べるのだ。作って失敗したのは自分なのだから。
 大阪人は、自分が調子の良い時は、最初から仕上がりのイイたこ焼きに自分を投影し、調子の悪い時は、失敗して焦げたたこ焼きに自分を投影する。
 あるいは、親しい、辛い状況にある人を投影する。そして、焦げて少し苦くなったたこ焼きを食べながら横山ノックに想いを馳せ、あるいは、宅間氏に、麻原氏に、永山則夫氏に、他、様々な『罪人』と呼ばれる人達に想いを馳せるのだ。。。

 え~と、途中から、当然、嘘です。っちゅうか、何時もの事か。。。

 

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Hideイタリアーノ)
2011-06-21 09:51:57
先日、県民ショーで、他の地方からきた人は新大阪駅をおりたとたんにまわりのみんな大阪弁を話していることに驚くというエピソードがあったが、うちの嫁さんも同じことを言っていました。嫁さんの証言がなかったら、「そんなことあるわけないやろ!」とテレビにつっこんでるとこでしたわ
返信する
Unknown (エロ坊主)
2011-06-23 00:04:15
 ここまで方言丸出しの街って、沖縄ぐらいなのかしら(笑)いや、沖縄より酷いかも知れませんね(笑)
返信する

コメントを投稿